横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

横浜市のオープンデータをCartoDBでビジュアライズしてみた

2016年05月02日 00時52分43秒 | 地理情報関連
 先日のCartoDBイベントでCEOのJavierは、「ロケーションインテリジェンスの民主化」という表現を使って、GIS専門家でも、データサイエンティストでなくても、誰でもロケーションインテリジェンスの恩恵にあずかれるサービスとしてCartoDBの意義を強調していた。

 では、CartoDBがどれだけ「すごい」革新的なサービスであるかは、実際にデータビジュアライゼーションを行うことで誰でも体験できる。

 自治体が公開しているオープンデータを使ってみる。私の地元である横浜市は、GISデータを公開している。その中から、「統計GIS メッシュ集計データ」を選択肢、Shapeファイルをダウンロードする。このデータは、横浜市統計GISという市が公開しているWebサイト(余談だが、このサイトはオークニーが受託して開発した)にも用いられているものである。

 統計GISのファイルには様々なデータカラムが入っている。CartoDBの自分のアカウント(無料で即作成できる)にドラッグアンドドロップすることで、自動的にデータのカラムを解析してくれて、それぞれのカラムの数値の傾向を自動判断して、そのカラムの数分だけマップを作ってくれる。

 高齢化率(65歳以上の人口率)に相当するデータカラムのマップを選択肢、見栄えをCartoDBエディタで整える。そして、画面左上で背景地図を選択する。タイトルや説明書きを替えても良い。この使いやすさはGISソフトを使った人にはもちろん、そうで無い人にも説明書なしでなんとかなるレベルである。

 こうしてある程度満足するものができたら、「Publish」をする。そのURLをFacebookでシェアしたり、メールなどで送れば、相手側でも同じものが見られる。

 ちなみに、私が作ったマップはこちらである。所要時間は横浜市のサイトからダウンロードするところから始めて5分ほど。

こんな高齢化率マップが数分で作れる。

 高齢化率は洋光台駅周辺の方が港南台駅周辺よりも高く、1970年代に洋光台駅周辺に大量に建てられたURの住民の高齢化が影響していると思われる。また、港南台駅からバス便のエリアは、一戸建てが建ち並ぶのだが、そこの高齢化率は軒並み40%を超している。中には、50%を超えるのもあり、限界集落化している。

 こういう地域の状況を市の政策担当者だけで無く、たくさんの市民が知り、考えることが、これからの市民社会には求められている(シビックテックという潮流もこれにあてはまる)から、CartoDBのようなサービスは、まさに時代の要請にマッチしている。だから、私が推しているのだ。

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