横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

横浜市統計GIS

2010年09月03日 18時24分03秒 | OSGeo/FOSS4G
 国勢調査のデータは、近年「データ」として開示されるようになってきた。一方、自治体のHPで統計情報を見ようと思っても、表や地図にはなっていても、データ自体はダウンロードできないことが多い。最近はQGISのようなオープンソースGISソフトウェアが使えるで、自分の住んでいる付近ってどうなんだろう?と興味を持ってあれこれ分析したくなってくる。

QGISで町大字丁目別に表示した例


 これはこれで良いのだが、Webのサービスとしてインタラクティブな統計分析機能を提供するサイトが、私の地元の横浜市にできないものかな、と長らく思っていた。本日公開された横浜市統計GISは、その要望をかなえてくれる。しかも、結構多様な分析表示ができるので、知的好奇心を満たされる。

 ところで、このサイトはバックエンドもWebクライアント側もFOSS4Gツールがフル活用されている。クライアント側でOpenLayersを使っているので、背景地図も横浜市独自の詳細地図・空中写真、古地図、Googleマップ、(アメリカ仕様の)Yahoo!Mapなどを切り替えられる。


 公開されたサイトで早速見たのは、私の住まいの付近の少子高齢化の実態だ。このあたりは、一戸建てが比較的多く、60歳から70歳前後の夫婦だけの世帯が増えているように感じている。お盆前後には、息子娘夫婦とその子供(=孫世代)が戻ってくるのか、子供達の歓声が聞こえたりするのだが、普段は閑静なというよりも、時折来訪する「不要品回収車」の騒音以外は、ひっそりと静まりかえっている。駅までの徒歩圏内ではアパートやマンションがポツポツ建てられているので、若い家族もまだ見かけるが、バス便で一戸建ての分譲住宅地へ行くと、どうなんだろうか。

 横浜市統計GISで、グラフ作成機能を使ってみた。0~14歳(黄色)と65歳以上(赤色)の2つの数値を表示してみると、下の通り。最寄り駅のJR港南台は図中真ん中左側にある。この港南台駅からは、栄区の一戸建てエリア(図中下側)へバスが多数運行されている。


横浜市統計GIS


 想像通りというか、ほぼどの地区も子供よりも高齢者の方が多い。そして想像以上に、郊外の分譲住宅地の少子高齢化は著しい。図中下側の庄戸付近は、子供一人に対して高齢者4~7人位になっている。う~ん、これは年金どころの騒ぎではない・・・と、日本の将来を悲観したくなる状況に絶句してしまう。横浜市では、保育所の待機児童数が増加し、その解消を狙うと発表され、これ自体は早急の課題たが、もっと構造的な変化に対して対応できないものだろうか。というよりは、日本の将来について、本当にコミットしてくれる政党や政治家達が出現してくれることを心から願うばかりだ。


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