横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

FOSS4Gハンドブック 発売!

2011年06月09日 12時40分30秒 | OSGeo/FOSS4G
 FOSS4Gツールには、実に様々なものがあって、それぞれがどういう特長があって、何に適しているのかを網羅的に知ることは結構難しい。2003年からずっとFOSS4Gツールに関わっている私ですら、毎年毎年バージョンアップされ、しかも新しいプロジェクトがどんどん増えていく状況にキャッチアップするのは至難の業、というか、1人でキャッチアップはもうできない。しかも、最新の情報は常に英語でなされ、日本語に訳されることを期待していても、結局それは実現されないまま、ということも多い。

 こうした状況は、FOSS4Gツールの日本国内における普及の妨げになっていることを、私は常々感じていて、何とかしたいと思っていたのだが、それが「FOSS4Gハンドブック」という、「この一冊でFOSS4Gを網羅する」本の出版によって、大きく解決されることになった。

 この本は、FOSS4Gツールそれぞれの説明として簡潔にまとまっているだけではなく、FOSS4G自体の成立の歴史や、FOSS4Gツールで利用可能なデータ一覧、国内でFOSS4Gツールを使った事業を展開している企業のリストまで網羅されている。

 ちなみに、この本、企画者は、あのGRASS本の訳者である植村さん。植村さんの企画趣旨にOSGeo財団日本支部が賛同し、植村さんと支部のアクティブメンバーが分担して執筆している。私も、1章「FOSS4Gの世界へようこそ」全てと、2章のうち、MapServer、PostGIS、pgRouting部分を担当した。

 FOSS4Gのことを知るには最適な一冊、ぜひお買い求めいただければと思っている。(制作費用を超えた部分が、OSGeo財団日本支部の活動資金にもなるのでぜひご協力を!)

フォスフォージーハンドブック
開発社

最新の画像もっと見る

3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
内容が (Goeppingen)
2011-06-11 12:07:37
後半のNRIのレポートや古い情報の混じった資料が、取ってつけたような感がする。

FOSS4G の普及には、NRI,IPA, や地理院などのような、エスタブリッシュメントによる、
権威付けが必要なのだろうか?開発者や利用者と、こういった機関との間には、思惑などにギャップがあるのではないだろうか?

今回の書籍は、前半の各ソフトの解説の充実、開発の背景や、豊富な実例、これらのソフトウェアを組み合わせたアプリや
クラウドでの利用などがあれば、もっと内容的に充実しただろうに。

結構著者がいるのに、シンクタンクが高額で販売しているレポートのようで、
工夫が足りなすぎる、残念だ
返信する
なか見!検索 (cu)
2011-06-15 01:01:41
amazonの、なか見!検索
とか、ないようですね。
返信する
Frank, Google へ (Zip fm)
2011-06-23 12:40:59
データ変換プログラム書くのに飽きたとか
返信する

post a comment