今日からOSGeo.JPカンファレンスが始まった。
私の会社からは10名を超えるメンバーが参加することもあり、朝からさながら社員旅行状態(社員旅行がOSGeo.JPカンファレンスなんて会社は相当やばいが)。新幹線に乗った途端に大半のメンバーがノートPCを広げるのも、周りからか~なり浮いている。仕事をやっているのか、単にヲタをしているのか私にはわからないが、と思いつつ、私もイーモバイルの使い勝手を楽しみながら、未完成のスライドを仕上げる。ふぅ...おまけに土地に不慣れなだけでなく、日本に不慣れなメンバーもいるため、引率にはちょっと苦労。
電車を何度か乗り換えて、ようやく着いたのが大阪南港、噂には聞いただけあるが、巨大なビルがポツンと建っていて、その向かい側に目指すATCも、どう考えてもバブルの遺物の意匠を醸し出している。なんだかとっても税金が痛い感じ...
これは何でこんなところにあるの?
ATCマーレのすごい吹き抜け、維持費だけで死んでしまいそう...
ともあれ、ぶっ飛んだ建物が、KOFの会場、すなわちOSGeo.JPカンファレンス会場である。
OSGeo.JPカンファレンス会場は60名ほど入る講義室である。特に事前登録も大々的なPRもしなかったのだが、見事にほぼ満席となった。この世界の常連さんも揃い、「どうも、ご無沙汰してます!」「この間はビクトリアでありがとうございました」的な挨拶も多い。
ほぼ満席
最初は、Tyler Mitchellによる、OSGeo財団の説明。彼がオープンソースGISツールを使い始めたきっかけから始まり、OSGeo成立の経緯、その役割、その後の成長、そしてこれからの使命等をわかりやすく説明した。ところで彼は、このために日本語の勉強をしたそうで、(その割には使うチャンスが少なかったかな)私に送ってくるメールでは、挨拶には必ず日本語が書かれている。
ご存じTylerさん
続いて、ラガワン隊長と小生の挨拶と諸説明。45分と多めの時間を取っていたが、30分ほどで簡単に終えて次の講演にバトンタッチ。
基調講演の2番目はGRASS開発メインストリームのMarkusによるもので、彼は大阪が2回目である。1回目は2004年で、大阪市大の招きで来日した。(時効なのでばらすと)この時は、DMSolutionsのJeffも来日し、ラガワン隊長を交えて彼もいっぱいお酒を飲んで、翌日青い顔をして講演をしていたのを覚えている
さて、GRASSも6.3が出て、次からは7の開発が本格的に始まるとのこと。Windowsのネイティブ環境での動作や、様々な機能(OGC関係)などの紹介、他のツールとの連携に続き、彼が担当したプロジェクトでの活用事例をいくつか説明してくれた。今、GRASSには多彩な機能が実装されており、それを余すところ無く使っている。すごい。
Markusの講演
ところで、Markusの講演の途中であいつで2名の海外からのメンバーが到着した。一人は、オートデスクのGeoffで、予定通り。もうひとりは、Schuyler、そうあの飛び入りで来ることになっちゃったあの人。朝成田について、新幹線に乗って、地下鉄を乗り継いで、しかもわかりにくい建物の中を一人で良く来られたものだ。
Lorenzoによる講演を始めようとしたところ、彼だけでなくSchuylerも立って一緒に並んでいる。司会進行の私には??だが、どうやら急遽2名で講演をするつもりのようだ。私はこういうアドリブ的な事態には慣れている方なのだが、着いていきなりだから、その行動力に驚く。
(Schuylerは、12日の東京ミーティングも出る!と意思表明。また賑やかになるぞぉ)
Schuyler(左)、Lorezo(右)
2人は、ka-MapとOpenLayersそれぞれの説明とデモを行い、最後に、WPSというWebサービスを介してGRASSによる処理結果をOpenLayersにオーバーレイするデモを見せてくれた。文章で書くと簡単なのだが、こうしたことができるようになったのは、ほんの2ヶ月ほど前、ビクトリアでのカンファレンスのあたりからだ。ともかく、この2人は世界でも最も早い領域を走っている。あまりにもさらりとやっちゃうので、昔からあるような錯覚に駆られる。
本日最後の基調講演はオートデスクのGeoffである。
Geoff Zeiss
いつもはもう少し時間があって、ゆっくり話してくれるのだが、今日は持ち時間の45分が足りなかったのか、早口でしかもスライドをパラパラとめくっていく。一部ビクトリアでのカンファレンスでも聞いた内容と重複しているが、彼が主張しているのは、地球環境の悪化、社会インフラの老朽化、人口の高齢化など、社会が抱えている問題をどうやってGISが解決できるのか、という問題意識で貫かれている。
本日は基調講演ばかりで終わり、その後、KOF全体の懇親会に合流参加した。
全部で200人くらいはいるのだろうか、結構賑やかで勢いがある。我がOSGeo.JP一行からも多数参加し、あちらこちらでつもる話を延々と2時間以上(まだ足りない)。開場の関係で懇親会は終了したが、体力的にはそれが限界。会場を離れ、ホテルへと向かう。
ニュートラムでチャオ!
会場からはニュートラムに乗って、そのすぐ次で地下鉄に乗り換える。何と不便な交通ネットワークなのか、と思うが、我が地元の「横浜新都市交通(シーサイドライン)」みたいなものだ(実際に車両は同一みたい)と思えば良い。でも、何かずいぶん違うような気もするが。
私の会社からは10名を超えるメンバーが参加することもあり、朝からさながら社員旅行状態(社員旅行がOSGeo.JPカンファレンスなんて会社は相当やばいが)。新幹線に乗った途端に大半のメンバーがノートPCを広げるのも、周りからか~なり浮いている。仕事をやっているのか、単にヲタをしているのか私にはわからないが、と思いつつ、私もイーモバイルの使い勝手を楽しみながら、未完成のスライドを仕上げる。ふぅ...おまけに土地に不慣れなだけでなく、日本に不慣れなメンバーもいるため、引率にはちょっと苦労。
電車を何度か乗り換えて、ようやく着いたのが大阪南港、噂には聞いただけあるが、巨大なビルがポツンと建っていて、その向かい側に目指すATCも、どう考えてもバブルの遺物の意匠を醸し出している。なんだかとっても税金が痛い感じ...
これは何でこんなところにあるの?
ATCマーレのすごい吹き抜け、維持費だけで死んでしまいそう...
ともあれ、ぶっ飛んだ建物が、KOFの会場、すなわちOSGeo.JPカンファレンス会場である。
OSGeo.JPカンファレンス会場は60名ほど入る講義室である。特に事前登録も大々的なPRもしなかったのだが、見事にほぼ満席となった。この世界の常連さんも揃い、「どうも、ご無沙汰してます!」「この間はビクトリアでありがとうございました」的な挨拶も多い。
ほぼ満席
最初は、Tyler Mitchellによる、OSGeo財団の説明。彼がオープンソースGISツールを使い始めたきっかけから始まり、OSGeo成立の経緯、その役割、その後の成長、そしてこれからの使命等をわかりやすく説明した。ところで彼は、このために日本語の勉強をしたそうで、(その割には使うチャンスが少なかったかな)私に送ってくるメールでは、挨拶には必ず日本語が書かれている。
ご存じTylerさん
続いて、ラガワン隊長と小生の挨拶と諸説明。45分と多めの時間を取っていたが、30分ほどで簡単に終えて次の講演にバトンタッチ。
基調講演の2番目はGRASS開発メインストリームのMarkusによるもので、彼は大阪が2回目である。1回目は2004年で、大阪市大の招きで来日した。(時効なのでばらすと)この時は、DMSolutionsのJeffも来日し、ラガワン隊長を交えて彼もいっぱいお酒を飲んで、翌日青い顔をして講演をしていたのを覚えている
さて、GRASSも6.3が出て、次からは7の開発が本格的に始まるとのこと。Windowsのネイティブ環境での動作や、様々な機能(OGC関係)などの紹介、他のツールとの連携に続き、彼が担当したプロジェクトでの活用事例をいくつか説明してくれた。今、GRASSには多彩な機能が実装されており、それを余すところ無く使っている。すごい。
Markusの講演
ところで、Markusの講演の途中であいつで2名の海外からのメンバーが到着した。一人は、オートデスクのGeoffで、予定通り。もうひとりは、Schuyler、そうあの飛び入りで来ることになっちゃったあの人。朝成田について、新幹線に乗って、地下鉄を乗り継いで、しかもわかりにくい建物の中を一人で良く来られたものだ。
Lorenzoによる講演を始めようとしたところ、彼だけでなくSchuylerも立って一緒に並んでいる。司会進行の私には??だが、どうやら急遽2名で講演をするつもりのようだ。私はこういうアドリブ的な事態には慣れている方なのだが、着いていきなりだから、その行動力に驚く。
(Schuylerは、12日の東京ミーティングも出る!と意思表明。また賑やかになるぞぉ)
Schuyler(左)、Lorezo(右)
2人は、ka-MapとOpenLayersそれぞれの説明とデモを行い、最後に、WPSというWebサービスを介してGRASSによる処理結果をOpenLayersにオーバーレイするデモを見せてくれた。文章で書くと簡単なのだが、こうしたことができるようになったのは、ほんの2ヶ月ほど前、ビクトリアでのカンファレンスのあたりからだ。ともかく、この2人は世界でも最も早い領域を走っている。あまりにもさらりとやっちゃうので、昔からあるような錯覚に駆られる。
本日最後の基調講演はオートデスクのGeoffである。
Geoff Zeiss
いつもはもう少し時間があって、ゆっくり話してくれるのだが、今日は持ち時間の45分が足りなかったのか、早口でしかもスライドをパラパラとめくっていく。一部ビクトリアでのカンファレンスでも聞いた内容と重複しているが、彼が主張しているのは、地球環境の悪化、社会インフラの老朽化、人口の高齢化など、社会が抱えている問題をどうやってGISが解決できるのか、という問題意識で貫かれている。
本日は基調講演ばかりで終わり、その後、KOF全体の懇親会に合流参加した。
全部で200人くらいはいるのだろうか、結構賑やかで勢いがある。我がOSGeo.JP一行からも多数参加し、あちらこちらでつもる話を延々と2時間以上(まだ足りない)。開場の関係で懇親会は終了したが、体力的にはそれが限界。会場を離れ、ホテルへと向かう。
ニュートラムでチャオ!
会場からはニュートラムに乗って、そのすぐ次で地下鉄に乗り換える。何と不便な交通ネットワークなのか、と思うが、我が地元の「横浜新都市交通(シーサイドライン)」みたいなものだ(実際に車両は同一みたい)と思えば良い。でも、何かずいぶん違うような気もするが。