最近プチ話題になっている「QGIS1.0」と「基盤地図情報25000WMS配信サービス」を使って、簡単な主題図を作ってみる。
手元にたまたま、東京地区の鉄道駅ポイントデータとH12年国勢調査メッシュ統計があったので、それを使ったが、主題となる情報は何でも良いだろう。
まず、WMSレイヤを表示する。Add WMS LayerのダイアログでURLを指定すれば、容易に表示できる。続いて、鉄道駅ポイントデータをAdd Vector LayerのダイアログでShapeファイル名を指定する。これで、基盤地図情報の上に鉄道駅が表示される。
続いて、鉄道駅の属性を使った、個別値主題図を作成する。属性テーブル開いて見ると、地下鉄のカラムに「地下」と「地上」の分類があったので、query builderダイアログから「地上にある地下鉄駅」という条件で駅を抽出する。これは最も簡単なSQLのWhere句だが、このダイアログではもっと複雑なSQL検索も実行できる。
抽出した結果、22件が条件にマッチしたので、これを地図表示。
個別値主題図の例
黄色が「地上にある地下鉄駅」。郊外に多い(都心部は丸ノ内線の四谷)
次は、メッシュ毎の総人口のレンジ主題図を作成してみる。
Add Vector Layerでメッシュ統計ファイルを開き、レイヤプロパティダイアログで、シンボルタブを開く。
Legend typeで「連続色」を指定し、Classification fieldで色塗りするフィールドを指定し、最小値と最大値の色を指定する(背景図を見られるように、表示の透過設定を忘れないように)。そうすると、主題図ができあがる。
レンジ主題図の例
(ここでは最大値を赤、最小値を白に指定)
拡大すると街路も表示される。ここが基盤地図情報WMSの嬉しいところ。
上図を拡大したところ
当然というか、都心部には駅は多いが人口は少ない。
最後に、個別値主題図を別のパターンで作成してみる。Legend typeで「目盛付きシンボル」を指定し、Classification fieldで色塗りするフィールドを指定し、Number of classesで色分け段階の数を指定する。QGISのデフォルトの色で描くと下図のようになる。
レンジ主題図の別パターン
この例では、「モード」にEqual Interval(等値間隔)を選択したが、Quantiles(レンジ値を指定)もできる。
主題図の作成は、MapInfoなどの商用製品が多彩な機能を提供しているが、QGIS1.0でこれだけ使えるのならこっちでいいや、と考える人も結構出てきそう...
ところで、QGIS1.0で気をつける点だが、「デスクトップ」など日本語(ダブルバイト)の入ったパス名にデータファイルを入れていると、うまく開けない時があるようだ。そんな場合には、半角英数字のパス名に格納すればうまく動作する。
手元にたまたま、東京地区の鉄道駅ポイントデータとH12年国勢調査メッシュ統計があったので、それを使ったが、主題となる情報は何でも良いだろう。
まず、WMSレイヤを表示する。Add WMS LayerのダイアログでURLを指定すれば、容易に表示できる。続いて、鉄道駅ポイントデータをAdd Vector LayerのダイアログでShapeファイル名を指定する。これで、基盤地図情報の上に鉄道駅が表示される。
続いて、鉄道駅の属性を使った、個別値主題図を作成する。属性テーブル開いて見ると、地下鉄のカラムに「地下」と「地上」の分類があったので、query builderダイアログから「地上にある地下鉄駅」という条件で駅を抽出する。これは最も簡単なSQLのWhere句だが、このダイアログではもっと複雑なSQL検索も実行できる。
抽出した結果、22件が条件にマッチしたので、これを地図表示。
個別値主題図の例
黄色が「地上にある地下鉄駅」。郊外に多い(都心部は丸ノ内線の四谷)
次は、メッシュ毎の総人口のレンジ主題図を作成してみる。
Add Vector Layerでメッシュ統計ファイルを開き、レイヤプロパティダイアログで、シンボルタブを開く。
Legend typeで「連続色」を指定し、Classification fieldで色塗りするフィールドを指定し、最小値と最大値の色を指定する(背景図を見られるように、表示の透過設定を忘れないように)。そうすると、主題図ができあがる。
レンジ主題図の例
(ここでは最大値を赤、最小値を白に指定)
拡大すると街路も表示される。ここが基盤地図情報WMSの嬉しいところ。
上図を拡大したところ
当然というか、都心部には駅は多いが人口は少ない。
最後に、個別値主題図を別のパターンで作成してみる。Legend typeで「目盛付きシンボル」を指定し、Classification fieldで色塗りするフィールドを指定し、Number of classesで色分け段階の数を指定する。QGISのデフォルトの色で描くと下図のようになる。
レンジ主題図の別パターン
この例では、「モード」にEqual Interval(等値間隔)を選択したが、Quantiles(レンジ値を指定)もできる。
主題図の作成は、MapInfoなどの商用製品が多彩な機能を提供しているが、QGIS1.0でこれだけ使えるのならこっちでいいや、と考える人も結構出てきそう...
ところで、QGIS1.0で気をつける点だが、「デスクトップ」など日本語(ダブルバイト)の入ったパス名にデータファイルを入れていると、うまく開けない時があるようだ。そんな場合には、半角英数字のパス名に格納すればうまく動作する。
色々、さわりまくりましたがギブアップです。
ご存知でしたらご教示ください。
最近、QGISの勉強をやり始めました。
日本地図で2つの主題図を作りました。一つはギョーザを良く食べる県。もう一つはラーメンを良く食べる県。レイヤプロパティのシンボル、連続色でギョウザは白から赤へ。ラーメンは白から緑へ。
さて、これをオーバーレイしてもどちらか一方しか表示されません。どちらも透過を50%に設定すると混ざっては見えますがこれは意味が違います。2つの指標を掛け合わせた結果が表示できたら有難いのですが・・・。
無理なんでしょうかね