あれこれWebで調べ物をしていたら、こんな記事にぶつかった。
To build customer interest and work together in future releases, NAVTEQ has formed a strategic alliance with Able ITS (AITS). NAVTEQ and AITS will work together to develop a highly accurate digital map database that will enable the launch of navigable and location based services in Thailand. AITS has local expertise in Thailand as well as extensive experience in developing digital map databases with a strong foundation in quality, delivery and productivity.
私は、このAble ITSという会社の事業の0からの立ち上げをお手伝いした。しかもこの会社の名前は私が考えたものだ。そこがNAVTEQと並んで出てくるとはとても嬉しい。
この会社は、タイでカーナビ事業をやりたい、というAAPICOという地場資本の自動車部品メーカーの要請で2002年秋にスタートした。現地には人材がおらず、事業化を任された(日本人)責任者が一人だけだった。その人から人づてで(なぜか)私にお鉢が回ってきた。当時は「もらえる仕事は何でもする」状態だったので、喜んでいただいた。平均月に1~2回3~4日ずつバンコクに飛んだ。アジア線の格安だけでノースウエストのプラチナステータスに到達するという人跡未踏の偉業を成し遂げたのもこの時だ。
まず、タイの知人の大学の先生を通じて小さな地図作成会社を紹介してもらい、道路ネットワークデータの作成方法などを指導した。その上で、ハードウェアの調達、ソフトウェアの調達の支援も行い、サンプル品を作成して自動車会社にデモをしに行く。同時に現地の人集めを手伝い、教育を行う。ついに2004年末のバンコクモーターショウにようやく製品を展示できるまでになったが、私の役目は「事業化コンサルティング」なのでそこで終了した。
結構無茶な話を受けたものだな、と思うが、今で言うPND型のカーナビは、タイでは2004年には出来上がっていた。その誕生には日本人が関わっているということを、今ここで知らせておきたい。
思い起こしてみれば、私は事業化に関する仕事がやたらに多い。
・AtlasRD for Windows(ProAtlas)の事業化をアルプス社で行う
・MapInfoの日本法人の立ち上げと代理店再編を行う
・オークニーでタイにおけるカーナビ事業の立ち上げを行う
・オークニーでオープンソース地理情報システムの事業化を行う
と、”他にはない実績”が結構ある。
別に、こういう事業化が好きでやってきたと言うわけではない。単なる星の巡り合わせである。
事業の立ち上げをやった人ならわかると思うが、とにかくしんどい。精神的にも体力的にも何度も限界にぶち当たる。その点、タイの事業のしんどさは外国と言うこともあって別格だった。立ち上げた事業が自分のものになるのならば、それもいずれのうちには報われるのかもしれないが、そうでなければどこかやりきれない思いが残る。
そういう思いを何度もした結果、今自分の会社を持っているのだが、そこでも当初は「事業化コンサルティング」が多く、自分で事業をしているという感覚には全然なれなかった。
ちょうどその頃、PDAナビ事業をしている香港の友人が私の会社を来訪して、「人が成功するためのコンサルティングではなくて、自分の会社なら自分のための仕事をした方が絶対に良いよ」とアドバイスをくれ、それ以来、事業化コンサルティングを受けることは止める決断をした。その後しばらくは、売上がなかなか立たずに苦労したが、退路を断ったことで、オープンソース地理情報システムの事業分野を立ち上げることができた。あの時決断ができて、つくづく良かったと思っている。
To build customer interest and work together in future releases, NAVTEQ has formed a strategic alliance with Able ITS (AITS). NAVTEQ and AITS will work together to develop a highly accurate digital map database that will enable the launch of navigable and location based services in Thailand. AITS has local expertise in Thailand as well as extensive experience in developing digital map databases with a strong foundation in quality, delivery and productivity.
私は、このAble ITSという会社の事業の0からの立ち上げをお手伝いした。しかもこの会社の名前は私が考えたものだ。そこがNAVTEQと並んで出てくるとはとても嬉しい。
この会社は、タイでカーナビ事業をやりたい、というAAPICOという地場資本の自動車部品メーカーの要請で2002年秋にスタートした。現地には人材がおらず、事業化を任された(日本人)責任者が一人だけだった。その人から人づてで(なぜか)私にお鉢が回ってきた。当時は「もらえる仕事は何でもする」状態だったので、喜んでいただいた。平均月に1~2回3~4日ずつバンコクに飛んだ。アジア線の格安だけでノースウエストのプラチナステータスに到達するという人跡未踏の偉業を成し遂げたのもこの時だ。
まず、タイの知人の大学の先生を通じて小さな地図作成会社を紹介してもらい、道路ネットワークデータの作成方法などを指導した。その上で、ハードウェアの調達、ソフトウェアの調達の支援も行い、サンプル品を作成して自動車会社にデモをしに行く。同時に現地の人集めを手伝い、教育を行う。ついに2004年末のバンコクモーターショウにようやく製品を展示できるまでになったが、私の役目は「事業化コンサルティング」なのでそこで終了した。
結構無茶な話を受けたものだな、と思うが、今で言うPND型のカーナビは、タイでは2004年には出来上がっていた。その誕生には日本人が関わっているということを、今ここで知らせておきたい。
思い起こしてみれば、私は事業化に関する仕事がやたらに多い。
・AtlasRD for Windows(ProAtlas)の事業化をアルプス社で行う
・MapInfoの日本法人の立ち上げと代理店再編を行う
・オークニーでタイにおけるカーナビ事業の立ち上げを行う
・オークニーでオープンソース地理情報システムの事業化を行う
と、”他にはない実績”が結構ある。
別に、こういう事業化が好きでやってきたと言うわけではない。単なる星の巡り合わせである。
事業の立ち上げをやった人ならわかると思うが、とにかくしんどい。精神的にも体力的にも何度も限界にぶち当たる。その点、タイの事業のしんどさは外国と言うこともあって別格だった。立ち上げた事業が自分のものになるのならば、それもいずれのうちには報われるのかもしれないが、そうでなければどこかやりきれない思いが残る。
そういう思いを何度もした結果、今自分の会社を持っているのだが、そこでも当初は「事業化コンサルティング」が多く、自分で事業をしているという感覚には全然なれなかった。
ちょうどその頃、PDAナビ事業をしている香港の友人が私の会社を来訪して、「人が成功するためのコンサルティングではなくて、自分の会社なら自分のための仕事をした方が絶対に良いよ」とアドバイスをくれ、それ以来、事業化コンサルティングを受けることは止める決断をした。その後しばらくは、売上がなかなか立たずに苦労したが、退路を断ったことで、オープンソース地理情報システムの事業分野を立ち上げることができた。あの時決断ができて、つくづく良かったと思っている。
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