いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

七夕はなぜ雨か・・・日本の伝統行事は旧暦にもとづいています。

2012年07月06日 14時33分43秒 | 日記


 7月7日の土曜日は七夕です。
 今年の七夕も雨模様で、織姫(こと座ヴエガ)と彦星(わし座
のアルタイル)は、また会えないようです。


 7月7日というと、日本は梅雨の最中なので、どうしても、
雨の日になってしまいます。
 でも、どうして、わざわざ、梅雨の最中の7月7日が七夕
なのでしょう。

 七夕は、古くからある伝統的な行事なので、月で暦を作っ
ていた旧暦(太陰暦)にもとづくしきたりです。
 いまのカレンダーは、もちろん太陽に基づく新暦(太陽暦)
です。
 では、新暦と旧暦で、どのぐらいのズレがあるのでしょうか。

 私たちがいまいる2012年7月7日の土曜日は新暦ですが、
この日を旧暦にすると、まだ5月18日です。

 では、旧暦の7月7日は、いまの新暦だといつになるかを
見てみると、今年は、8月24日が旧暦の7月7日になります。

 今年は、8月24日の金曜日が、本来の七夕になるわけです。

 8月24日だと、夏の最中で、ほぼ間違いなく、晴れている
でしょう。
 七夕を、8月24日に祝うと、織姫と彦星は、ちゃん
と会えるわけです。

 日本の伝統行事は、江戸時代、あるいは、もっと前、
平安時代から続いているものも少なくありません。
 日本で太陽に基づく太陽暦、新暦を採用したのは、
明治に入ってからです。

 ですから、日本の伝統行事を、いまの暦でやると、
季節感に合わないことが多くなります。
 七夕がその典型です。

 いまでも、地方に行くと、七夕をひと月遅れ、つま
り、8月7日にする地域が、かなりあります。

 もちろん、ひと月遅れでも、まだ本来の七夕では
ありませんが、しかし、8月7日だと、もう梅雨は
すっかりあがって、晴れの日が続いています。
 そのほうが、実感には合います。

 たまには、旧暦の良さに思いをいたすのも、悪くない
ですね。