福島第一原発の二号機の燃料棒が、再び、全部露出
してしまいました。
14日の深夜になって、東電が発表しました。
これはかなりまずい状態です。
空焚きしていることになるわけですから、このまま
だと、燃料棒、炉心が溶けてしまい、最悪の場合は爆発
ということになります。
せっかく、さっきは、二号機に海水の注入が始まり、
燃料棒が半分ぐらい隠れたということだったのに、なん
でこんなことになったのでしょう。
東電の説明はこうです。
海水を注入するため、炉心の入っている容器の圧力
を下げた。圧力を下げないと、海水を注入しても押
し戻される。
圧力を下げて、海水が入っていった。
圧力を下げるのには、自動開閉バルブを開いた。
この自動開閉バルブは、自動開閉だから、圧力が下
がると閉じる仕組みになっている。
海水を入れるために圧力を下げたので、ある程度下
がったところで、自動的にバルブが閉じた。
とまあ、こういうことです。
安全のための装置、フェイル・セイフが、かえって
あだになっています。
普段なら笑い話で済むのでしょうが、いまはそうは
いきません。
次の手段として、人の手でバルブを開けて対応する
というのです。
なんということでしょう。