いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

菅首相の答弁・・・これでは、かつての自民党と同じです。なぜもっと誠実に対応できないのでしょう。

2011年03月01日 01時39分44秒 | 日記

  2011年度の予算案が、2月28日、衆院で可決
されました。
  予算関連法案は後回しにして、予算案のみの可決と
なりました。
  これに対し、野党・自民党から、猛烈な反発が出て
います。

  反発する自民党の議員が、国会で、政府を追及します。
それに対して菅首相が答弁するのを見ていて、改めてがっか
りしました。
  木で鼻をくくったような答弁で、とにかく多数の力
で予算案を通そうという感じがありありと見えるのです。

  菅首相の答弁は、自民党が政権にあったころ、自民
党の首相が答弁していたのと同じか、あるいは、もっと
悪いのです。
  自民党の首相は、長年、政権党にあった自信みたい
なものがにじみ出ていて、ともかくも、野党の質問に答
えようとしていました。
  ところが、菅首相の答弁は、相手の質問にまともに
は答えず、いらいら、いらいらとした答弁になります。

  民主党が野党だったころ、いま菅首相がしているよ
うな答弁を、当時の菅氏は、もっとも忌み嫌って攻撃し
たのです。
  その、もっとも忌み嫌っていた答弁を、いま、菅首
相は自分自身がしています。

  見ていて、つらいものがあります。
  こんな答弁をするために政権交代を実現したわけで
はないでしょう。

  どうして、もっと誠実な答弁ができないのでしょう。
  民主党が政権に就いたのは初めてのことであり、首
相も閣僚も経験が足りないのは、みんな、分かっていま
す。
  それなら、せめて、誠実な答弁をし、野党・自民党
に対して、誠実な対応をしたらどうでしょう。そうすれば、
自民党も、これほど真正面から対立しようとは思わ
ないでしょう。

  こういう木で鼻をくくったような答弁、まともに答
えず、ただひたすら、いらいらした様子、そうしたことは
ひとり自民党に対する態度にとどまるのではなく、国民
そのものを馬鹿にしていることになるのです。
  国会議員というのは、全員、国民の代表として出ている
のですから、いい加減な答弁、いらいらと怒ったような
答弁、あるいは、やりとりは、国民をないがしろにしてい
ることになるのです。
  どうして、そんなことに気がつかないのでしょう。

  長い間の自民党時代には、国会は国民を代表する場と
して機能していなかった。国会議員は国民の代表になって
いなかった。
  ・・・国民にはそんな思いがあり、だから、2009
年8月の総選挙で、ちゃんと国民の代表としてやってくれ
そうな民主党を、政権の座につかせたわけです。
  ところが、その民主党が、国民の代表としてはまった
く機能していない。
  
  民主党は、何をやっているのでしょう。
  こんな民主党を見るために国民は政権交代を実現さ
せたのではありません。