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~生ごみ・野菜の輪と和をつくる~          じゃがいもの会(武蔵野市)

生ごみを資源として活用し、おいしく元気な野菜を作る循環を武蔵野市内で作りたい。都会でも出来ることはきっとあるはず!

生ごみリサイクル菌ちゃん野菜作り指導者研修会

2013-08-18 | 見学・勉強

8月17(土),18(日)

4月、5月に続いて3回目の「生ごみリサイクル菌ちゃん野菜作り指導者研修会」に参加してきました。

武蔵野市にもここ2年、度々いらしてくださった、長崎の「大地といのちの会」の理事長吉田俊道先生の主催で、吉田先生の佐世保の畑で行なわれました。

今回の中身は畑での勉強と、座学と、5グループ及び二人の大学の先生の発表でした。じゃがいもの会も発表しました。

               畑はこんな風景です

      

 

なすの花(実)より上の葉はとってはダメですよ。葉が作った栄養分を下に送るから。

     

            たっぷりの雑草でマルチ

     

             

              雑草堆肥の作り方

 ぼかしをかけて混ぜ、ブルーシートをして3ヶ月たった雑草に、水をかけて切り返す。

     

    ブルーシートをかけてまた3ヶ月寝かします。嫌気発酵ですよ。

好気発酵だと窒素化合物がが窒素ガスにまで分解が進んでまって、植物の栄養成分はなくなってしまうよ。

     

       人参の種まき。人参の種は光と水が好きだよ。

足で踏んで土を鎮圧するのが大事。毛細管現象で水が上がってくるから。

2cm間隔に種を蒔いて、ちょっとだけ土をかけ、籾殻をかける。

目が出るまでは、種を乾かさないように水やり

     

                    食事風景

     

3回シリーズでたくさんのことを教えていただきました。しっかりこれを実践していきたいと思います。

私たち一泊コースで20人(日帰りコースは30人)でしたが、3回目とあってやっとみなさんの名前も覚え、初めてお一人一人と親しくお話をすることができました。日ごろからfacebookでつながっていますし、これから情報交換し、さらに菌ちゃん野菜づくりを広めていくことができるといいなと思いました。

 


イチゴ狩りと菜の花摘み 茨城の炭素循環農法の畑へ

2013-03-25 | 見学・勉強

3月23日(土)

お誘いを受けて茨城にある炭素循環農法の畑にイチゴ摘みに行きました。

炭素循環農法の農家の方たちの2泊3日の研修・親睦の会だったようですが、私たちは日帰りで参加、炭素循環農法の野菜の甘さに感動すると共に、若い農家の方々が目を輝かせ、和気あいあいと遊んでいるように楽しく農作業をしている光景に、これからの農業はここにあるかなあと感じて帰ってきました。

とにかく今まででいう肥料はいらないし、農薬使わなくても虫はつかないし、収穫したものは甘くおいしいし。使うのはとにかく空中窒素、廃棄物になる剪定枝、チップ、廃菌床(椎茸を作ったあとのいらなくなったもの)などで、水遣りもほとんどいらないのですから・・。それなりに苦労はあるでしょうが、これからの時代にはぴったりだと思います。

2箇所の農家の畑を見学しましたが、どちらもまだ炭素循環農法は始めて一年とのことでした。茨城県は農家が手を取り合って研修している地域だそうです。

 ユンボという機械を使って溝を掘る。これは人の背丈くらいある深い溝でした。    

         

ここにこんなものを入れます。

               剪定枝

      

                 丸太も入っています

      

              畳表も

      

 これは去年から育てていたイチゴです。

           種類はベニホッペ、トチオトメ

      

      

20km離れた農家に移動しました。

これは一番上に乗せる廃菌床です。椎茸を育てたあとの菌がいっぱい入っている宝物です。

     

 

      

                小松菜の菜の花

      

お昼はみなさんが持ち寄った野菜料理をご馳走になりました。食べきれないほどの種類があり、それはそれはおいしかったです。大豆のディップとか珍しいものもあったのが印象的でしたが、料理を研究している方たちもいらしたようです。

      

      

      

昼食後、ジャガイモの植え付け作業です。

二本の溝の間の幅広い畝をトラクターみたいに大きな耕運機で耕し

     

          鍬で土を寄せて山を高くし

     

    フカフカの土の上にジャガイモをのせて、行き止るまで押し付け

        

     土をかぶせて黒いビニールで被いしっかり土でとめ

        

芽が出てビニールにつっかえたらビニールに穴をあけるのだそうです。

  みんなで楽しそうに共同作業です。まるで遊びのようでした。

           最後に手作りイチゴの発泡酒で乾杯

      

        見学したところは2軒とも若い農家の方の畑でした

      

試行錯誤しながら最先端を行くという自負があるのか集まった農家の方々はみな目を輝かせていらして、これから始めるという新婚さんかと思われるお二人もいらっしゃいました。仲間同士でバンドを結成し音楽を楽しんでいらしたり・・。

いろいろご苦労もおありでしょうが、とにかく肥料、農薬がいらず、できた野菜は甘くおいしく、体にもいいのですから、これからの時代にあった農業だと思いました。これからが楽しみです。


第32回 環境教育セミナー「都市で耕し、食べ物をつくる」

2013-03-11 | 見学・勉強

3月9日(土)

学芸大学環境教育センターへ「都市で耕し食べ物をつくる」というテーマのセミナーへ行ってきました。学芸大構内で炭素循環農法の畑をやり始めた市民グループの方のお誘いでした。

4人の方のお話をうかがいましたが、①炭素循環農法でやっている神奈川の農家のお話と ②藤野でトランジション・タウン運動をしてらっしゃる方のお話がとても興味深かったです。

①炭素循環農法は野菜に肥料をあげるのではなく、土の中の微生物にえさをあげて、微生物に野菜を育ててもらうという考え方で、とても甘くておいしい野菜ができます。慣行農業と大きく違うのは炭素率(炭素/窒素)の高い剪定枝・剪定枝のチップなどを深く溝を切った土に入れて土の表面に微生物の多い層をつくります。窒素分が入らないので腐りにくく農薬を使わなくてもも虫が来ないし、硝酸塩ができないので苦味がありません。この農法でできたイチゴと小松菜を試食しましたが、今まで食べたことがないほど甘くおいしくおどろきでした。

②のトランジション・タウン運動とは(トランジションとは移行するという意味)、持続可能な循環型社会へ向うためにいろいろなグループが力を合わせてまちづくりをしていく運動です。藤野の発表された方はまだ始めて1年というのに、大豆を育てて味噌をつくり、綿を育てて糸をつむぎ織物をするなどいろいろなことを実に楽しくやっていらっしゃいました。藤野は耕作放棄地が多く、そこにトランジション・タウン運動をしたい人たちが外から入ってくるのでとても活気ある楽しいまちになっているそうです。

講話の後、学芸大のキャンパスにある畑を見学しました。

       炭素循環農法で使うチップや剪定枝やです。

     

     

     

     

市民グループが炭素循環農法で取り組み始めた畑です。丁寧にに準備をしておられます。

隣にあった池の底にあった土なので、よい土にするために苦労されているようです。

     

 

 

日当たりはよく、大きな温室もあってそこで、苗などもつくれるのがうらやましかったです。楽しく取り組まれ、よい結果を出されるよう期待しています。

ここで炭素循環農法を成功させて、化学肥料や農薬を使っている農家の慣行農法を変えていくことを願っていらっしゃるようでした。

 

この畑は私たちのところからもそう遠くないので、これからも時々伺って、見学させてほしいなと思いました。

私たちは生ごみを活かすことが一つの目的なので、炭素循環農法に変えるわけにはいきませんが、知っておくことはよいことだと思す。広い土地があれば一部で実験するということも可能なのでしょうが・・。


町田のEM窪平という畑を見学

2012-10-12 | 見学・勉強

10月12日(金)

生ごみ関係の会でご一緒していた町田の仲村達郎さんが9月末に急逝されたので、その会の人たちでご自宅に弔問に伺い、そのあとEM窪平という畑を奥様に案内していただきました。この畑は中村さんが代表をしていらした畑で、生ごみとEM菌で野菜を育てています。

仲村さんを知ったのは1年余り前、私がその生ごみ関係の会に入ったときでした。それ以来、会合でお会いするだけで個人的にお話したことはありませんでしたが、町田のごみ問題を真剣に考え、いつもいつもこれではダメだと憂えていらしたのが印象的でした。お元気にしていらっしゃるとばかり思っていましたが、10年前から病気を抱えていらしたと聞いてびっくりしました。つらいところを人に見せず、奥様と2人で力を合わせて長い間がんばっていらしたのだということを知り感動しました。元気な私はもう少しがんばらなくてはと思いました。

 EM窪平は坂を下ったところにある窪地1000坪の畑、上から見るとこんな感じです。

     

右奥に並ぶ木の手前が個人管理の畑、見えないけれどその木の後ろ側が共同の畑です。

階段に沿って植えてあるケイトウは仲村さんが大好きだったものだそうです。

          

階段を降りてまず気がついたのは、ふんだんに竹が使ってある事でした。畑の仕切りから何から何まで竹です。それもそのはず畑はこのように大きな竹やぶで囲まれていました。

      

                 炭焼きも、

      

                ピザ釜も竹です。

     

個人の畑の区画は一人分が40坪、写真で見える縦に2区画分です。一人ひとりが生ごみを集めて、自分の畑に入れていらっしゃるそうです。

     

 丁度畑仕事にいらしていた方に伺ったら、週4回位いらしているとのことでした。広い畑が実にきれいになっていました。案内してくださったのは林さん(代表代行)です。

     

少し上がったところに共同の畑があります。

      

倉庫にはEM菌や油粕が入った活性液がありました。これと生ごみのおかげでとびきり元気な野菜ができるのでしょう。道具類も見事にきちっと整理されていました。

  

           

     ご自分たちで2.5m手掘りした井戸と、休憩所です。

     

1000坪の広い畑に元気な野菜が育ち、草ぼうぼうのところが一つもなく、実にきれいに管理されているのは驚きでした。そういえば仲村さんが目に見えるところにプラスティックのものはおかないといっていらしたのを思い出しました。

それに引き換え40㎡という狭い畑もきれいにできない自分たちを反省してしまいました。この6月に私たちのおもちゃみたいな小さな畑を見てほめてくださった仲村さんを思い出します。

仲村さんの深い思いがこの畑を通して町田の多くの人たちに受け継がれていくことでしょう。

ここを後にして、ご自宅近くのリサイクル広場に行きましたが、ここで見た花壇の花も仲村さんと奥様が中心になって生ごみとEM菌で育てられたもので、見たこともないほど、元気な花たちでした。奥様と同じ思いで、何でも二人三脚でなさっていらしたことはお幸せだったと思います。

     

     

     


日野市のせせらぎ農園に見学に行きました

2011-11-15 | 見学・勉強
11月15日(火)
日野市のせせらぎ農園に見学に行きました。じゃがいもの会としては2回目です。
せせらぎ農園は、生ごみを活用しているコミュニティガーデンで、現在約200世帯の生ごみを週1回回収し、畑に直接投入して土ごと発酵させ、無農薬・無化学肥料で野菜や花を育てています。
会員は約90人、他市からも訪れるそうです。
元気な野菜と楽しそうに仕事をしている人たちに感動し、また収穫したいろいろなものをご馳走になって幸せな気分に浸って帰ってきました。市民が主体的に活動し、収穫する喜びはもちろんですが、次から次へと新たなことに挑戦、新しいものを生み出していく喜びを味わっていらっしゃるように感じました。
また幼児からお年寄りまでみんなの居場所、働く場、人がつながる場になっているようでした。

     自分たちでつった小屋で説明を受ける。 作業後はここでお茶飲み。
     

     名前の由来になる用水路が中を流れていました。
     

    
     軽トラで火曜日と木曜日に各100軒分の生ごみ(約300kg)と雑草を回収。
     回収作業はしょうがい者の仕事(時給1000円)
     

     1㎡当たり10㎏位の生ごみを地面の上に置く
        
 
     耕運機で耕す。1~3回前に投入したところも耕す。(土に投入してから1~2ヶ月で種を蒔く)
        

     動物よけにブルーシート、その上にネットを張って生ごみ投入作業は終わり。
        

     日ごろのお父さんを見て、くわを振るう動作が様になっている。
     


        


        

     
     大豆のはざ掛け
      


     
      

     追肥としてまいたおから(土に混ぜてはいけない)
        

武蔵野市でもこんなことができたらいいなあ。
ここまで広くなくてもいいので、市内の空地・未利用地を利用して生ごみから野菜作りをするコミュニティガーデンをあちこちにつくれればと思います。人がつながって、元気野菜を食べてみんなが元気になるのになあ。土地を死んだ土地にしてはもったいない。まずは使える土地探しからです。