「拉致現場視察」

2009年03月16日 | 日常活動
新潟県佐渡市から戻ってまいりました。

「参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」で新潟県佐渡市に視察に行って参りました。佐渡では昭和49年に大澤孝司さん(当時27歳)、そして昭和53年に曽我ひとみさん(当時19歳)、曽我ミヨシさん(当時46歳)が拉致の被害にあっております。

本日は曽我さん親子が拉致された現場と、県・市・警察からの説明、そして曽我ひとみさんとの懇談を行なってまいりました。

拉致された現場というのを初めて見たのですが、曽我さんの自宅から数百メートルしか離れておらず、しかも、交通量も決して少ないような場所ではなく、民家も多い場所で親子二人を簡単に拉致するという北朝鮮の工作能力に驚かされるのと同時に、このような卑劣な行為というのは決して許す事が出来ません。

拉致問題というと、どうしても安否不明の方の救出に注目がいきます。
北朝鮮に拉致された同胞の救出は必ずやらなければなりません。
しかし、以前、蓮池透さんからお伺いした話や、今回の曽我さんや佐渡市長さんからお伺いした話しから見えてくるのは、帰国した被害者や家族の支援というのを充分に考えないといけないという事です。

来年で支援法は期限切れを迎えます。帰国された被害者は、一般の日本人のように今までの人生で得た充分な貯えがあるわけでもありません。また、日本の文化や習慣に慣れていない家族に対するケアを充分に行なわなければなりません。まずは、支援法の期限延長を行なわなければならないと思います。

北朝鮮による卑劣な犯行、そして日本が当初は救出に向けて動きださなかった事により、今も多くの同胞が苦悩の日々を送り、帰国した被害者も数十年という人生のブランクを作ってしまった。

曽我ひとみさんは、我々に「家族が一緒に生活出来る事がうれしいです。」と語ってくれました。

国としての充分な責任を果たさなければなりません。

写真は曽我ひとみさんが拉致された現場近くを流れる川と海の写真です。