イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

通訳翻訳ジャーナルLOVE

2006年05月10日 02時52分35秒 | Weblog
『通訳翻訳ジャーナル』http://www.tsuhon.jp/
を読み始めたのは、翻訳を志した
1997年の2月号からだから、かれこれ10年近く、
途中ちょっと抜けている号はあるが、読みつづけていることになる。

イワシの書斎の床には、ずらりと並べられたバックナンバーが
万里の頂上よろしく鎮座している。
ちなみに半分は、今は雑誌名が変わってしまったいとしの「翻訳の世界」。

(プロレスファンにしかわからない例えでいうなれば、
「翻セ」はターザン山本全盛時代の、柔らか系の「週間プロレス」で
「通翻ジャーナル」は、ちょっと硬派な「週間ゴング」だったような気がする。
あるいはサッカーファンにしかわからない例えでいうなれば、
「翻セ」はさしずめサッカー愛にあふれた「サカマガ(サッカーマガジン)」で
「通翻ジャーナル」はシビアな「サカダイ(サッカーダイジェスト)」
だったような気がする。。)

たまにこの雑誌の存在すらしらない翻訳者がいるが、
イワシに言わせれば、翻訳者たるもの、活字中毒者たれ!
業界誌くらい読め!という気持ちだ。
しかも、実用性を重んじず、耳年増的な根性で「無駄」に読むくらいがいい。

ところで、イワシの師匠夏目大さんは、
なんとこの雑誌に連載「FYI」を持っている。
で、今月号のお題は、「翻訳屋と英会話」
もの凄く独善的にかいつまさせていただくと、
必ずしも、翻訳者=英会話がめちゃくちゃ堪能、というわけではないという、
自分を含め、巷の翻訳者が我が意を得たり、と思ったのではないかというもの。
(くわしくはぜひ雑誌を買って読んでみてください。)

しかしながら、先日村上春樹を巡る冒険、
という東大で行われたシンポジウムに行ったとき、
世界各国の村上春樹の翻訳者が集い、彼らがもの凄く堪能な日本語で
トークセッションをしていたのを目の当たりにして、
喋る力も翻訳者には必要だ!とあらためて痛切に思った次第。

死ぬまでには英語を喋ることが苦にならないように
なりたいと強く願っているのだが、いつそんな日がくるのやら。。
僕より英語を喋るのが上手な嫁は、海外生活を切望しているが、
それもどうなることやら。。

それでも、ipodでアメリカのラジオ番組を聞きつづけているし、
テレビも基本的にスカパーで英語の字幕なし番組を観ている。
でも、アウトプットをする機会がない(というか自分で作ろうとしていないだけ)
からか、砂漠に水を撒くように耳から耳に抜けているような気がする。

しかし、あきらめへんで~!!っと関西弁ならバイリンガルで喋れる
ことを思い出しながら一縷の望みにかけるのであった。