学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

視覚型の学習スタイルが苦手な子への対応

2010年08月11日 | 英語教室でできること
学習障害がある子の問題は、それぞれに違います。

ですが、認知の傾向を把握することで、得意な方法を見つけて対応することができる場合もあります。

書くことが苦手な子の中には、何度やっても

「漢字が覚えられない」「アルファベットが覚えられない」

という子がいます。

知能が低いわけではないのに、

黒板の文字を写せない

字を書くのが遅い

形の似た字を間違える

へんとつくりを逆に書く

数字の桁数を揃えて書くことができない



など 特定の学びにくさやつまづきを持っています。


「がんばればできる」という教師や保護者のはげましで、

何度も家で書き取りをしたりしても、うまくいかず、

「これだけがんばってもできないのは、私がバカだからだ」という結論にたどり着きがちです。


こういう場合は、

同じ漢字やアルファベットを何度も書かせるようなことをしたり、

「怠けてるんでしょう」と叱責するのは OUT です!


◎こんな対応をしてみてください◎

視覚型の学習スタイルというのは、

・同じ字を何度も書く
・黒板の字を写して練習する
・プリントの課題をする

というタイプの学習方法です。

その代わりに、耳からの情報を増やしたり、動作をつける、文字を大きくしたりなどの対応をしてみましょう。

たとえば・・・

・書くときに、声を出して読みながら書く 

・黙って書くのではなく、「タテタテヨコヨコ」など、書き順を言葉にしてリズムをつけながら書く 

・プリントなどの字を大きくして読みやすくする

・読むところを、指や定規でなぞりながら、読む

・蛍光ペンで一行おきに色をつけ、教科書を読みやすくする

・腕を大きく動かし、空中に文字を書かせる

・習字などで大きな紙にゆっくり書かせる

などです。

人にはだれでも自分に合った学習スタイルがあります。

この話は別のところで。

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