学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

学力を伸ばそう~と思うなら・・・・

2011年04月18日 | 英語教室でできること
先週、ドイツ人の先生が奥様と一緒に

うちでお茶をしました。


そこで言語教師は本当に、言葉を教えることができるのだろうか?

というような話しで盛り上がりました。



私も英語を教え始めて・・(何年だ??)えーと、

やっぱり20年弱は、やってるわけです。


その中で、もちろん生徒たちに 


  どう教えたら?

  どんな教材を使ったら?

  どんなアプローチをすれば?

  どんな宿題、声かけ・・・・?


など、いろいろ工夫をしてきましたが、

本当に生徒が伸びるのは、

「私の教え方が良かったからとかじゃない」って、

今になって つくづく思います。


 人が何かを本当に身につけるには、その人が「学ぶことを選ぶ」ことが不可欠なのだと、

 誰かが 押しつけるように、カラダに染みこませるように

 一方的に 学ばせようとしても、

 確かに記憶には残るかもしれないけれど、身につかないって

 ある意味、空しく感じるくらい、教師は無力だと思いました。


その感覚が、徐々に、

 “教師が主役”だと考えていることが、

  大きな間違い・・・あるいは奢り(おごり)だという考えにつながりました。


そもそも


  学ぶ、身につける


というのは、 誰が 主語 なのか?


を考えると自ずから

  学ぶ人自身が、自分の学びの 主人公である


べきなのですね。


 先生と呼ばれる人ができることは、


学ぶ人の学びを、支えること。助けること。



 ここ一年で、発達障害の子どもたちについて知れば知るほど

 教師の責任は、


 どう教えるか じゃなくて

 どう生徒を理解して、支援するか

 という点にある、と強く感じます。



同時に、学びたいという子どものやる気をなくさせ、


自尊心を奪うという行為を、


いとも簡単にしてしまえるのも教師です。




子どもを変えよう、学習者を変えようなんて思うよりは、


先生が変わることが、学習者にとって一番プラスになる。



冒頭のドイツ人の彼と同意したのは、


 わたしたちが 言語を教えようとして 生徒が学ぶのではない。

 生徒が学びたいと思う、学びやすい環境を作って

 生徒の自主性を尊重した学習に導くことが

 その生徒の 言語学習の成功につながるのであって

 一回の授業で何を教えるかということは

 大したことじゃない・・・


と、だいたいこういうことでした。




 その子は 何を目指しているのかな。

 どんな風に勉強するスタイルが得意かな。

 達成感を持たせるにはどうしたらいいかな。

 自尊心を持たせるにはどうしたらいいかな。


そんな工夫をするように心がけてれば、

きっと、子どもたちは自分で学ぶようになってくれると信じています。



勉強が出来るようになって欲しい

英語が出来るようになって欲しい



それは、 毎日の やる気の 積み重ねの 結果!!!


やる気をなくさせる言葉を慎む

はげまして、その子の夢を応援する



決して、 「○○法」や「○○教材」があれば 

英語が身につくということではない。


語学は、何年もかけて身につけるものなので、


子どものやる気を持続させること、正しい勉強法を身につけること、

大切です。



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