人生は 五 七 五

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(by mother teresa)

高校の頃なんで小説読んでたのかって言うと

2008-10-12 23:22:15 | Weblog
高校の頃なんで小説読んでたのかって言うと、やっぱりあれなんだよな。

先生から為になるから読めとかって言われたような気がするんだな。まあ、でも実際為になったのかどうか分からんな。まあ、沢山感動したり、色々な気持ちの湖を泳げたような気がするけど、実際役に立ったとか立つとか、良く分からん。

それ以外に読んでいた理由としては、自分探しだな。小説の中の登場人物から自分を探して、自分のモデルにしようってなこと考えていたんだな。だから、「ライ麦畑で捕まえて」なんてのは駄目だったな。あんなのモデルにできないよな。今読むと、面白い生き方だなとか思うけどね。

「罪と罰で」いきなり殺人しちゃうような主人公ってのも駄目だったな。トーマスマンの小説はそう言うてんじゃ、微妙に通じるものがあって読んでいたかな。何か才能あるけど自己嫌悪に陥ったというか、周りから認めてもらえなくて悩むでいる主人公が出て来たからな。今、思うとお笑いだけどね。若い時は才能あるって信じたかったんだよ。

まあ、自分というのは白紙で、努力次第で幾らでも色んなものになれると信じていたから何だな。若い人に言っちゃうけど、それってないから。努力次第で何にでも成れるなんて、嘘で、全て生まれた時に既に決まっていて、君は君の道しかないなんて、極端な意見は言わないけど、でも、大体決まっていて、なりたい自分になれるって言うのは、相当カメレオン的で賢くて何でもできるようなタイプでないと駄目だね。学校の偏差値で、50ぐらいじゃ、なんにでも成れる訳じゃないな。偏差値はせいぜい5伸ばせるかどうかだから。

そう言う人はもう若い頃に、賢いとか色々言われていて、既に自覚しているけどね。基本的に流されちゃう人生だね。でも何でも以外とできるからそれなりに生きて行けちゃうんだよね。こういう人って後々困るね。はた迷惑な人になりかねない。でも自分に自信在るし、負けないから、周りも何とも言えないし、まあ困っちまうね。

だから、取りあえず自分の性格とか才能とか生き方なんてそうそう変えられないから、色々な人と話し合って、等身大の生き方を実践することだな。夢があまりにでかい場合は実現できないと思うことだな。高嶺の花ってやつだよ。

ただこの辺はまだ良く分からん。自分の中で確信のある答えが出てないな。

ってな感じだ

「当たり前のこと」倉橋由美子 って読んで見た、、恋愛期の若い人向けかも

2008-10-12 00:52:16 | Weblog
何か女性の作家に、目が行くんだよね。何でかね、やっぱ好色ってことかね。

ちなみに、この本読んで見たけど、いやー、作者の言いたいこと、思想がばしばし語っていて、面白い。それが微妙に客観的かどうかと言うと、そりゃもちろんそんなこと言えないんだけど、まあ同時代の人には、何が歴史に残るのか残らないのか分からないってことだね。こう言う少し古い本は、そう言う判断材料として、意味がある。

この人の意見を聞くと、「リアリズム」つまり、人間の行動を適確に書くことが小説だみたいなことを言っている。最後の方だけどね。

小説ってそう言うものなのかな。

僕は、目に見える行動あるいはものを徹底的に排除して、意識のみを記述した小説を書きたいと思っているんだけどな。

この本は、今まかり通っている判断や、盲信している判断から少し距離を置いて見られるような新たな判断を提示していて面白い。

恋愛小説というのは、ありもしないことをまるであるようにしてみせるのが、それらしい。と言うことは恋愛小説読んで憧れていたら、一生恋愛できないし、結婚できないかもだな、、これは結婚した後に、夢を消化するためにある小説なのか、、

小説とか映画というのは、好き勝手書かれた下界の遊びみたいなものなんだけど、それを真に受けて現実と妄想の境界がハッキリしなくなってくる時に、この本の存在価値はあると思う。小説が作られる情念の舞台裏みたいなものを見せてくれるからだ。

先輩の意見というのは何れにしても大切なものだ。

作家志望の人にも、お薦めの1冊。