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東京モノレール モノレール浜松町から羽田ゆき 片道乗車券

1967(昭和42)年1月に羽田空港内にある案内カウンター「◯委 羽田駅」で発行された、モノレール浜松町から羽田(廃止駅)ゆきの片道乗車券です。


   

若草色TMR東京モノレール自社地紋のB型相互式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。
同社では硬券末期まで自社完結の乗車券については相互式券が多用されており、様式的には一貫性を貫いていました。
いつまでであったか定かではありませんが、初期の乗車券には航空機のイラストが入っており、同線が空港アクセスのための路線であるということが窺えます。


   

裏面です。券番の他、発行箇所名である「◯委 羽田駅発行」という記載があります。
羽田駅の業務委託駅というのも変な感じですが、同駅内にありました空港案内カウンターは羽田空港ビルディングという羽田空港のターミナルビルを運営している会社が案内業務を行っておりますため、東京モノレールから同社に対し、乗車券の発売業務を委託しているという意味で「◯委」の符号が付けられているものと思われます。


東京モノレールは1964(昭和39)年の開業時には途中駅が全くない状態で、モノレール浜松町~羽田間をノンストップで運転していましたが、1966(昭和41)年に競馬開催日のみ営業する臨時駅として大井競馬場前駅が初の途中駅として開業し、この券が発行された1967年には現在の日立物流の前身である日立運輸および西部日立運輸と合併し、「日立運輸東京モノレール」という社名に変更され、日立製作所が株式の81%を所有する同社の子会社になっていますが、1981(昭和56)年には再び「東京モノレール」という社名に変更されています。

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