上溝駅発行 (横)橋本までの往復乗車券

昭和61年12月に相模線上溝駅で発行された、横浜線橋本駅までの往復乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型大人・小児用往復券で、東京印刷場で調製されたものです。


昭和61年ころになりますと、首都圏では比較的乗降客の少ない小規模の駅でも窓口業務合理化によって券売機の導入が進み、近距離乗車券の硬券が淘汰されていきましたが、一部の駅では非常用として最短距離の口座を窓口に残す駅もあり、山手線の原宿駅のように最短区間だけは常時硬券を発売している駅もありました。

そのような中で、近距離片道乗車券は設備廃止のうえ券売機のみの対応とし、需要のある区間について、往復乗車券のみ硬券口座を残す駅もかなりあったようです。
これは、当時の券売機に往復乗車券に対応していないものが存在していたことと、国鉄増収策の一環として復路分の運賃も発駅で収受することにより、独立採算制が採られていた駅の売上に貢献させる目的もあったようです。

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