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駅弁の掛け紙

峠の釜めしで有名な、横川駅の駅弁屋「おぎのや」の復刻駅弁の掛け紙です。


   


いつ頃発売されていた駅弁の復刻なのか分かりませんが、通称「めがね橋」として親しまれている煉瓦アーチ橋を走る列車には、集電装置がトロリーポールからパンタグラフに改造されたEC40型電気機関車と思われるボンネット型の電気機関車が描かれており、同機関車がパンタグラフの姿となって活躍した昭和初期から廃車となる昭和11年頃のものを復刻したものと思われます。


   


食した後の容器の処分に関するお願いは現代のものになっていますが、私が小学校の頃(昭和40年代後半から50年代前半)に両親から買ってもらった駅弁には「空箱は窓から捨てないように 」とか「紐で縛ってデッキの屑物入れか腰掛の下に御置き(おしまつ)下さい」というようなことが書かれていたような気がします。

当時は窓の開く列車も多く存在していましたから、食べ終わったら窓から「ポイッ」というのが相当あったのでしょう。
また、普通列車で等のデッキがない列車では空容器を捨てるところがありませんから、窓から投げ捨てるよりはマシと考えられていたのでしょう、紐で縛って座席の下に置いておくというのが一般的でした。


駅弁ひとつとっても、日本という国は、この40年間でかなり衛生状態が向上したものだと、つくづく感じます。

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