滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1106/54:外国籍児童】「実現の方向へ」知事意欲 / 市民団体が外国籍児支援を要望

2011-06-07 23:00:10 | Weblog
【写真:要望書を嘉田知事(手前)に提出した吉積代表(右)と河さん=県庁で】

 多文化共生を求める市民団体でつくる「外国にルーツを持つ子どもの教育と人権ネットワーク滋賀」(近江八幡市)が6月6日、日本語を母語としない児童や生徒の入学試験や就学への支援を県、県教育委員会に求めた。応対した嘉田由紀子知事は「できるだけ(要望を)実現の方向にもっていきたい」と意欲を示した。

 ネット滋賀は入学試験で▽複数の辞書の持ち込み許可▽時間延長を10分間から1・5倍への変更▽特別枠入学者選抜の実施▽就学中の支援態勢の充実などを要望している。

 ネット滋賀の吉積尚子代表と県立大の河かおる講師が県庁を訪れ、要望書を知事に手渡した。吉積代表は「高校進学をあきらめた子どももいる。県教育委員会からも外国人の進学率データは示されず、改善の余地がある」と指摘。嘉田知事は「外国籍の人たちがあの高校入試を突破するのは過酷。潜在的な人材を生かしたい」と理解を示した。

 提出後、吉積代表らは「県立高校の再編計画が進められている中で、今アクションを起こさなければ、この問題に目を向けてもらえない」と強調した。民主の県議2人が同行した。

 県教育委員会が昨年9月の調査で、日本語の指導が必要な小中学生、高校生は274人。県内の人口に占める外国人住民比率は全国で8番目に多い。 (木原育子)

(6月7日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110607/CK2011060702000127.html


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