【１１０６/５５：東日本大震災】運動でストレス軽減を 県体育指導委員、福島で教室

　東日本大震災の被災者のストレスを軽減しようと、県体育指導委員のボランティアらが福島県郡山市内の避難所で運動の機会を提供する活動を始めた。第１班の３人が４、５の両日、現地で卓球やフラフープなどを指導。子どもたちからは「楽しかった」「また来て」と声を掛けられたという。

　避難所で「体を伸ばしたい」「腰が痛い」という声が上がっていると聞き、支援を思い立った。初回は福島県産業交流館など２カ所で計約１２０人の高齢者や子どもたちが参加。同市の体育指導委員らも協力した。現地を訪れた伊藤紀子・県体育指導委員協議会長（７０）は「避難所のボランティアの方から『こんなに大きい歓声や笑い声を初めて聞いた』と言われた。皆さんの気分転換になって良かった」と話した。

　体育指導委員はスポーツ振興に取り組む非常勤職員で、県内は５６７人が活動している。【村瀬優子】

（６月７日付け毎日新聞・電子版）

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110607ddlk25040484000c.html