滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【0603/18:栗東、産廃】RDエンジニアリング社長が栗東市による立ち入り調査の承認を明言せず

2006-05-07 00:32:16 | Weblog
栗東市小野にあるRDエンジニアリング社の産廃処分場周辺から有害物質が検出されていること、昨年12月に許可品目ではないドラム缶や一斗缶など約150個が発見された問題などに関して、同社の佐野正社長が3月30日、同市の「RDエンジニアリング産業廃棄物最終処分場環境調査委員会」の会合に出席しましが、昨年10月に高濃度の総水銀が検出されたために同市が立ち入り調査を通告している問題に関して、「持ち帰って検討する」と答えるにとどまり明言することを避けました。また、同社長は「(ドラム缶などの)不法投棄を指示したこともない、報告も受けていない」として会社ぐるみの不法投棄を否定しました(ニュース番号0603/9を参照)。

栗東市は、昨年10月の調査で処分場近くの市道脇の地下水から環境基準を上回る高濃度の総水銀が検出されたために、処分場から流れ出た可能性が高いとして、同社に調査と結果報告を求めていましたが、これに対してRDエンジニアリング社は「市による地下水調査の方法が不明確」、「土壌汚染は自然に由来したもの」などとして報告を行いませんでした。このため、市は条例に基づき2月に、立ち入り調査の通告を行っていましたが、同社は拒否し、委員会の学識者の意見を確認することを希望していました。

当日の委員会では、有識者の委員が「これほど高濃度の総水銀が自然に出るのはおかしい」などの見解を述べ、土壌や地下水の専門委員が「水銀が処分場に由来したものかどうかをはっきりさせるために調査に協力を」と求めましたが、佐野社長は「滋賀県の指導に基づいて処分場の是正工事をしてきた。今後も後始末をしっかりやっていきたい」と述べたものの、市の立ち入り調査に関しては「今回の見解を踏まえて、持ち帰って検討したい」と答えるにとどまりました。

また、同委員会の席上で、佐野社長はドラム缶などが埋められていた問題に関して「指示したおぼえも、(社員から)埋めたとの報告を受けたこともない。知らないうちにやられたこと。私も被害者のうちに入る」などと述べ、会社ぐるみの不法投棄ではないと主張しました。

(写真は昨年12月に掘り出されたドラム缶、写真をクリックすると大きくなります)

(3月31日付け、京都、毎日、朝日などの報道から)

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