【１００６/７０：ＲＤ産廃処分場】処分場調査同意へ 栗東ＲＤ産廃 / 周辺の６自治会

　滋賀県栗東市のＲＤエンジニアリング産廃処分場問題で、周辺の６自治会は６月９日夜、環境対策工事の計画を策定する前提として滋賀県が提案していた処分場調査に同意する方針を決めた。対策工事そのものへの同意は盛り込まなかった。残る１自治会も同意する意向で、膠着（こうちゃく）状態が続いていた処分場問題は、解決へ向け一歩前進する。

　６自治会の代表者らが同日夜、市内で会合を開き、対策工事の際に掘削調査を行うなどの条件をつけたうえで同意することを決めた。今後、各自治会で同意内容を正式承認したうえで県と条件を協議し、同意を最終決定する。県が自治会の同意を得る範囲を処分場調査に限定し、工事計画は調査結果をもとに自治会側と協議する姿勢に軟化したことで、有害物がどの程度除去されるか規模が不透明として難色を示していた自治会側も、提案を受け入れる環境が整った。

　県が提案する処分場での有害物調査は、過去最大規模のボーリングやガス調査、地下水汚染を調べる観測井戸の設置など。

（６月１０日付け京都新聞・電子版）

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100610000017&genre=A2&area=S00