県は29日、2008年度一般会計の決算見込みを発表した。県債残高は前年度末より230億円多く、9236億円程度と過去最多になるとみられ、依然として厳しい財政状況となっている。
国の景気対策による大型補正予算を受けた補正予算編成で、歳入、歳出総額は7年ぶりに前年度を上回る見通し。歳入総額は前年度比114億円増の5078億円。歳出は133億円増の5055億円。県税収入は景気悪化の影響で、前年度を約5%下回る1800億円程度となる見通し。
県債発行額は減収補てん債の発行や臨時財政対策債の増で、前年度と比べ181億円多い810億円程度となる。全体の県債残高は増えるが、国から交付税措置される臨時財政対策債や減収補てん債を除いた残高は、前年度末より約65億円減る。県民1人当たりの県債残高は65万9000円程度と過去最多になる。 (林勝)
(5月30日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090530/CK2009053002000004.html