【写真:飼料価格の高騰で窮状を訴える酪農家=大津市で】
飼料価格の高騰で苦境に立たされている県内の酪農家が8日、県庁周辺を行進し、牛乳の生産状況をめぐる窮状を訴えた。
県農協酪農部連絡協議会のメンバーら60人が参加した。酪農家の経営安定化策の実施や、牛乳値上げを消費者に受け入れてもらうことなどを求める嘆願書を県農政水産部に提出。「守ろう牛乳」と書いたプラカードを先頭に県庁周辺を行進し、「牛に願いを、ミルクに夢を」と声を上げた。
今年に入り、乳牛を育てるための穀物や牧草の価格は、昨年から2割近く上昇。一方で、消費者の牛乳離れで小売価格に経費を転嫁できず酪農家の経営を圧迫している。
連絡協議会の三家清憲会長(53)=米原市上野=は「現在の酪農は危機的状況だ。安全で安心な牛乳を届けるには費用が必要。消費者に理解を求めたい」と訴えていた。 (小西数紀)
【関連ニュース番号:0809/50、9月6日】
(9月9日付け中日新聞・電子版:同日付け読売、朝日の電子版も報道)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20080909/CK2008090902000004.html
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000809090001
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080908-OYT8T00867.htm