栗東市が財政難を理由に廃止した子どもの芸術鑑賞事業について、委託を受けていた市文化体育振興事業団がこのほど、自主財源で今年も行うことを決めた。対象を小学1年生から3年生までに絞って開くという。
同事業は、市内の保育・幼稚園に通う4歳児から中学1年生までが年1度、栗東芸術文化会館さきらでプロの演劇や音楽に触れる独自の取り組みで、会館オープンの1999年から市が事業団に業務委託してきた。ところが、市は事業費1000万円を今年度予算に盛り込まなかった。
事業団は「芸術に親しむ子どもたちを育てようとして続けてきた取り組み。なんとか存続させたい」(谷口誠一文化振興担当)と、事業調整積み立て資金から約260万円を充て、今年も続ける。ただ、同資金は350万円しかなく、来年以降の開催は未定という。
【関連ニュース番号:0803/10、3月2日】
(4月4日付け京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008040200200&genre=F1&area=S00