嘉田由紀子知事が塾長を務める「未来政治塾」の開講式が二十二日、大津市のピアザ淡海大会議室で開催される。特別顧問の田原総一朗氏の講義や、嘉田知事や田原氏を交えたパネルディスカッションなどが予定されている。
未来塾は若者や女性らに地方政治に参画してもらおうとするもので、毎月一回、元官僚や政治学者、若手市長らが講師を務めて、政治課題を取り上げる。
未来塾準備室によれば、最終の入塾者は六百七十四人で、内訳は通学受講二百十七人、オンライン受講四百五十七人。男性が六二・八%、女性が三七・二%を占めている。年代別では、十代三・〇%。二十代一六・九%。三十代二九・一%。四十代二八・三%、五十代一六・六%。六十代五・八%。七十代〇・三%の構成比で、三十代、四十代が三割を占めた。 居住地別では、二百五十一人とトップで、大阪府、京都府が続いている。
一方、嘉田知事は、平成十八年の知事就任後の軌跡をつづった『知事は何ができるのか』(風媒社刊、定価二千円プラス税)を出版した。新幹線新駅建設やダム建設など大型公共事業の見直しを断行した歩みを振り返り、国依存から抜け出せない地方自治や官僚組織の問題をどう克服すべきかの提言も行っている。同書は、未来塾のテキストとして使用される。
(4月21日付け滋賀報知新聞・電子版)
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0010029