滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【1005/223:温暖化問題】滋賀県内の温室ガス排出5・5%増 / 2007年、前年比

2010-06-01 00:03:01 | Weblog
 滋賀県内での2007年の温室効果ガス排出量が、前年より5・5%増えたことが県の調査で分かった。エネルギー消費量が運輸、家計など全部門で増加しているためで、県は目標に掲げる2030年の排出量半減に向け「さらに対策が必要」としている。

 07年の排出量は二酸化炭素(CO2)換算で1307万トンで、前年に比べ68万トン増。基準年の1990年(1342万トン)比では2・6%減だった。電力会社の火力発電比率が上がり、エネルギーあたりの排出量が増えたが、前年と同じ条件で算出しても2%程度の増加となった。

 部門別では、運輸でマイカーと業務用を含めてエネルギー消費量、CO2排出量ともに3%超の増加だった。併せて調べた県内の自動車の走行量も前年より4~3%増えていた。

 家庭部門のエネルギー消費も、暖冬の影響で暖房用の灯油消費が2割減だったにもかかわらず、電力使用は10%近くも伸びた。人口増が原因とみられ、CO2排出量も増加を続けている。

 部門ごとの排出割合は産業48・7%、運輸22・6%、家庭15・6%の順で大きな変動はなかった。産業部門のエネルギー消費は微増にとどまった。

 県温暖化対策課は「排出量の頭打ちがみえない状況で、積極的に対策を考えないといけない」としている。

【関連ニュース番号:

(5月31日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100531000174&genre=H1&area=S00