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徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

長い一日、短い夏が終わった。

2015-07-15 08:40:49 | 愛しき野球おバカ達
 7月13日、月曜日。我が母校、酒田東高等学校野球部の夏の甲子園予選の初戦である。相手は米沢の強豪校、九里学園。侮れない相手であった。場所は九里の地元の皆川球場(米沢市営球場)、試合開始予定は12時半。

 球場入りしたのが9時半、ゆっくりアップを始める選手たち。この日の最高気温の予想は35℃。既に厳しい日差しが照り付け、選手たちは相手の他にこの天気とも戦わねばならなかった。

 酒田東に取ってはこれが初戦。九里は前日に1試合戦って勝ち上がって勢いに乗っている。夏の大会の初戦はどんなチームでも固くなるもの。初回を何とか0点で切り抜ければ…。そんな気持ちで選手たちの動きをスタンドで見つめた。

 

 予定時刻通りに試合は始まった。九里の先攻。先頭バッターを打ち取り1アウトを取ってほっとしたのもつかの間、不安が現実になった。九里の主軸に集中打を浴びる。あっという間に4失点…。ものの10分もかからなかった。

 その裏、酒東も負けてはいない。連打で1アウト満塁とすると5番、6番の連続タイムリーで2点を返し息を吹き返す。その後も取られては取り返す打撃戦となった。5回を終えて、4-8とリードを許す展開も追い上げムードが漂っていた。

 4-8でこう着状態で迎えた8回表九里の攻撃。連打にエラー、四球絡みで大量6失点。4-14と10点差を付けられ、8回裏で4点を取らなければ、その時点でコールド負けとなる状況。ここからドラマは始まった。

 控えの3年生が登場すると彼らがチャンスを作り、2年生で唯一スタメンで起用されている選手がセンターオーバーの3塁打で2点を返す。尚もセンター前ヒットで3点目。盗塁の後、2アウト2塁から3番のキャプテンがライト前に弾き返してついにこの回4点目。

 

 スタンドはこの点差をひっくり返すような勢いのある攻撃に沸きに沸く。そして迎えるは4番。固唾を飲んで見守るが、打球は力なくファースト後方に上がった。ファールフライがミットに収まると、スタンドからは悲鳴にも似たため息が漏れた…。

 結局試合は8-14で敗れた。3時間の打撃戦。九里の猛攻にもあきらめることなく反撃したが力及ばず。夏の大会の初戦は難しい…。

 コールド負けを逃れよう、試合をひっくり返すぞと取り返した8回の4点。魂の4点。彼らはこの4点を誇りに変え、新しい人生の目標に向かって行くことだろう。3年生のみんな、お疲れ様でした。

 春の県大会でベスト8入りを果たし、優勝を目指した酒田東高等学校野球部の長かった7月13日月曜日と、あまりにも短すぎた夏は終わった。

 
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またやります、ライフスキルアップvol.2

2015-07-10 07:51:12 | 建築つれづれ…
 4月に行った異業種コラボイベント「ライフスキルアップ」。vol.2として、またやります。日時は7月26日(日)、前回と同じTOTO庄内ショールームにて。

 このイベントのコンセプトは、日々の生活に+α出来ちゃうタメになること、美味しいもの、楽しいこと、気持ちいいことを提案すること。ライフ=生活をちょっぴり豊かにし、スキル=技能がちょっぴり上手くなることをサポートしたい。だから「ライフスキルアップ」。

 今回は新たにメンバーを1名増員しパワーアップ。前回参加できなかったメンバーも今回は登場予定で打合せは大盛り上がり。

 

 当事務所は、夢を形にした住宅・建築作品のパネル、模型を展示します。また、前回好評であった「建築家との家づくりセミナー」も開催に向けて検討中。

 お料理プチレッスン、アクセサリーワークショップ・販売、子供向け英会話プチレッスン、美味しいメロンの販売、日々の疲れを癒してくれるマッサージやアロマ。当事務所以外にもこんな面白そうな企画が盛りだくさん。

 前回同様、入場は無料で各体験は有料(500円~)になります。当事務所のイベントは全て無料です。
 
 愉快な仲間たちがなんだか楽しそうにお待ちしております。ご家族でお気軽にお立ち寄り下さい。
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(仮称)やすらぎクリニック現場日記 150706

2015-07-08 08:23:42 | 今日の現場
 先月に地鎮祭を行った(仮称)やすらぎクリニック。あれから約1ヶ月が過ぎ、工事は建物の位置出し、掘削、部分地盤改良を終え、これから本格的な基礎工事に入ろうとしているところ。

 

 

 写真は先日行った、丁張(建物位置出し)確認と部分地盤改良工事の様子。

 そして現場事務所が設置され、この日初めての定例会議。クライアント、設計者、施工者担当者が一同に顔をそろえるのは今回が初めてで、自己紹介から始まった。

 会議自体は全体工程と週間工程の確認が主で簡単に終わった。

 その後に院名とロゴマークの検討。先生からクリニックのコンセプトが説明され、ロゴマークのデザイナーも同席して検討に入り、方向性は一定の理解を得られた。

 具体的な院名とロゴマーク提案は次回に持ち越し。巡り巡って、仮称が正式名称になることも有り。違う良いネーミングで満場一致となればそれはそれで良い。

 私の提案したネーミングは…今は胸の中にしまっておくことにします。

 
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鶴岡リノベーションスクール「第1回トークカフェ」に参加

2015-07-06 08:29:11 | 建築つれづれ…
 山形市にある東北芸術工科大学が開催する、「鶴岡リノベーションスクール」。先日、第1回トークカフェが開かれ参加して来た。

 

 鶴岡における、エリア・リノベーションの可能性というテーマで馬場正尊氏(東北芸術工科大学准教授、Open A代表)が講師を務めた。そしてこのスクールの総合プロデューサーは竹内昌義氏(東北芸術工科大学教授、みかんぐみ共同主宰)。

 

 行政の補助金に頼らず、まちの財産である空き家を使って、民間の力で「新しい暮らしを創り出す」。それがリノベーションスクール。

 今回は単体の建物を数点ピックアップしリノベーションすることで、点としての建物がネットワークし、面としての「エリア」のリノベーションに展開していくことを狙っている。

 活発な人や組織が小さな力を結集させ、小さな場所・エリアで新しい次なる動きを生み出し、次のエリアの動きを誘発していく。そんなうねりを起こすための試みだ。

 鶴岡市がこのリノベーションスクールを起こしたことは評価に値する。中心市街地の空洞化、空き家問題といった市の難題に対して、真摯に向き合って問題解決を図り、地域の活性化を促したいという気持ちがこのスクール企画を生んだのだろう。

 トークカフェを2回、3回と行って、今年の11月にはリノベーションスクールを行う予定のようだ。

 鶴岡は隣町だが、この動きに興味有り有りの私。うねりを起こせるのか、いや起こして欲しい。こんな動き、地元酒田でも起きて欲しいと思った夜であった。
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家歴を継ぐハナレ

2015-07-01 08:47:25 | 建築つれづれ…
 先日工事契約を交わした「宮内のハナレ」。酒田市郊外にある広大な敷地には母屋、収納小屋、離れが存在する。家族構成は4世代に渡る大家族で、クライアント夫婦と息子さんは10年ほど前からの知り合い。

 

 敷地内の母屋にはクライアント夫婦とお婆ちゃんが暮らし、離れは現在物置となっていた。

 息子さんは昨年結婚し子供が産まれ、お嫁さん、子供と一緒に実家で暮らすことを決断しUターン。そこで物置となっていた離れを若夫婦と孫の為にリフォームすることをクライアントは決断した。

 以前住んでいた土地、職場で子育てすることもできた訳だが、お嫁さん、産まれたばかりの子供を連れて郷里酒田に戻って生活をするという決断をした息子さんに拍手。そして、右も左も判らない土地に付いて来たお嫁さんにも大拍手である。

 少子高齢化、一極集中、過疎化といわれて久しいが、こうやって一地方都市に戻り、その土地に根ざしていく覚悟を決めた若夫婦。立派な選択である。

 この離れ、20数年前はクライアントが新婚当初住んでいたという。Uターンしてきた息子さんが産まれ育ったのもこの離れ。今、こうして再び息子さん夫婦に受け継がれ、この家族の歴史が繰り返されるのである。

 家族の繰り返される家歴に手伝えることは、建築家として喜ばしいこと。家歴に汚点を残すことはご先祖様の手前できない。そんなプレッシャーも一緒に歴史作りを楽しみたいものだ。

 写真は工事契約時に施工会社から頂いたお菓子。心遣いありがとうございます。

 「宮内のハナレ」改め「家歴を継ぐハナレ」今着工。
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