徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

心療内科なごみクリニックで何を考えたのか-2

2017-01-13 09:02:31 | 医院・クリニック新築
 心療内科に診察に訪れる患者さんの中には精神的にかなり不安定な症状を持つ患者さんもいる。

 

 計画するに当たって快適な診察空間を提案することは勿論だが、医師やスタッフの安全を確保することも重要な要素。各室に2つ以上の出入口を設け、患者さんが急変したときに避難経路を複数確保するのがセオリーと言われる。

 監視カメラを設置し録画と診察室から待合室を監視できるようにすることもある。

 今回のなごみクリニックの計画では、各室複数の出入口設置は勿論のこと、診察室や処置室の周りにスタッフ回廊を設け行き止り空間(室)を創らない計画とした。

 それは医師、スタッフの安全面を確保だけではなく、スタッフの動線が機能的になることも考慮した結果である。

 

 また監視カメラについては設置しないこととした。カメラがあることによって、患者さんが監視されていると不安感が募ること、プライバシーの問題、和やかな落ち着いた雰囲気のクリニックにしたいと言う先生の要望であった。

 患者さんに安心を売ることを診療コンセプトとしたクリニックの設計は進んでいった。
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