徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

東京詣出-1

2014-09-10 09:11:33 | 建築つれづれ…
 東京に行ったのにただでは帰れない。恩師のパーティーの翌日は探訪のぶらり旅に出かける。

 まずは上野公園内にある法隆寺宝物館(設計:谷口吉生)。どうしても谷口さんの作品は見逃すわけにはいかず歩を進めた。林の中に現れるその姿はまさに谷口建築。水平と垂直のプロポーションとその軽やかさ。シャープでエッジの利いたデザインは余計なものを一切はぶいたシンプルさを追求。

 

 

 アプローチの池からブリッジを通り、スケールダウンしたエントランスから入る。このエントランスやたら小さい。天井には手が届く。広々したアプローチから極小のエントランスに吸い込まれる感覚。そして開放的なエントランスホール。全面のカーテンウォールはまさにフレームレス。谷口テイスト満載である。

  

 

 

 開放的なエントランスホールから導かれるように展示空間へ。この展示空間へのアプローチも狭い空間へ誘うように吸い込まれる。広いから狭い、外部アプローチからエントランスの仕掛けと同じ。そして幻想的な展示スペースへ。仏像のことはよく分からないが、展示室の暗さのせいか思わずベンチに佇みしばしボォーとする。居心地が最高にいい。睡眠不足だったら間違いなく気持ちよく転寝であろう。

 展示スペースは順路サインがないとやや混乱しそう。足が赴くままには順路が設定されていない感じを受けた。

 しかしそんなことをも帳消しにするデザインに圧倒される。展示スペースから出たホワイエもスケールダウン。またしても狭いホワイエから広いエントランスホールへと導かれる。

 

 やはり谷口さんの建築はいい。デコレーションがないシンプルでシャープなレスデザイン。また谷口さんに会いに行こう。

 
コメント
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