Media Close-up Report オリンピック FIFAW杯 ラグビーW杯 放送・通信・ICT 

4K8K 5G AR/VR AI 新国立競技場 FIFAW杯 メディア評論 国際メディアサービスシステム研究所

モデルナ mRNA-1273 患者全員が抗体を獲得 後期大規模治験へ

2020年10月30日 18時05分58秒 | 新型コロナウイルス


モデルナのコロナワクチンで患者全員が抗体を獲得-初期臨床試験 27日ごろから後期大規模治験へ
 7月14日、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験に関わった連邦機関の研究者は、米Moderna社とNIAID(米国立アレルギー・感染症研究所)が開発を進めているワクチン候補、mRNA-1273の前期臨床試験で、治験参加者45人全員が抗体を獲得したとことを明らかにした。
 生成された中和抗体の水準は、コロナに感染し、その後に回復した患者に見られた水準のレンジ上半分に相当した。中和抗体はウイルスに結合し、ウイルスがヒトの細胞を攻撃するのを阻止する。結果は14日に米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に掲載された。
 今回の第1相臨床試験は、ワクチン候補のmRNA-1237を、18歳から55歳の45人の健康な成人に28日間隔で2回、接種をした。治験対象者は、 シアトルのカイザーパーマネンテでのに参加したボランティアとアトランタのエモリー大学でのボランティアで、ボランティアは3つのグループに分けられ、25、100、または250マイクログラムの用量のワクチンの接種を受けた。最初のワクチン接種は3月16日から4月14日の間に行われた。
 一方、副作用については、2回の接種で重大な副作用は見られず、安全性を確認したが、注射部位の痛みなど、軽度から中程度の副作用があり、高用量ワクチンを接種したグループにより多く発生した。
 この結果を受けて、7月27日ごろから、第3相臨床試験を開始するとしている。
 この大規模臨床試験は、NIH(米国立衛生研究所)が、トランプ政権が進めてい「ワープ・スピード作戦」の一環として実施するもので、承認に向けての最終段階の治験で、約3万人規模の治験者を1グループにして数グループを対象に、米国内の87カ所で行われる。この内、モデルナのmRNA-1273を始め、Oxford/ Astra Zeneca 、Johnson & Johnson、Novavaxなどのコロナワクチン候補の試験は30州と首都ワシントンで実施され、うち半数程度は感染者が多いテキサス、カリフォルニア、フロリダなどで行われる。
 15日、NIAID(米国立アレルギー感染症研究所)のファウチ所長は、国は年末までに新型コロナウイルスワクチンを開発する目標を達成できるとし、中国に先を越される可能性があるとの観測には動じない姿勢を示した。
 14日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、前日比556.79ドル高の2万6642.59ドルで取引を終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が継続し、買いが優勢となった。
 金融大手JPモルガン・チェースの2020年4〜6月期決算は純利益が半減したものの、市場予想より良かったため、米景気の先行きが楽観視された中で、新型コロナのワクチン開発を巡り、米モデルナが最終段階の臨床試験を始めると発表し、買いに弾みが付いた。(Bloomberg/Reuters/CNN 7月14日)
 ニューヨーク株式市場は、「ワクチン相場」になっている。

Moderna 第三相臨床試験の準備完了  
 6月11日、モデルナ(Moderna)社は、7月に開始する最終段階の第3相臨床試験に向けて、治験者に接種するmRNA-1273の準備を終えたと発表した。
 治験者に接種するのは100マイクログラムの容量のワクチンとした。用量を100マイクログラムとしたことについて、免疫効果の最大化と副作用の最小化にする最適な水準と説明。治験者は1年間追跡する。
 同社では2021年からは最大10億回接種できるワクチンの生産が可能になるとし、製造についてはスイスの製薬会社ロンザ・グループと提携した。
 この臨床試験は、米アレルギー感染症研究所(NIAID)と共同で実施、30,000人の治験者を対象として行い、ワクチン候補がCOVID-19の発症を防ぐ効果があるかどうかを最終的に確かめる第3相試験である。
 ニューヨーク株式市場では、取引開始直後、モデナ株は3.2%上昇して61.98米ドルになり、年初から約3倍に値上がりした。


米モデルナ、臨床試験延期の報道 株価一時7%安

米モデルナ社の新型コロナワクチン、mRNA-1273 前期治験で有望な結果 米政府 約5億ドルの開発費支援

モデルナ ワクチン、mRNA-1273の第2相(フェ―ズⅡ)臨床試験を開始

Mederna RNA-1273 最先端の遺伝子技術を駆使して開発するmRNAワクチン


新型コロナウイルス 治療薬・ワクチン 開発最前線 ~レムデシベル アビガン モデルナ オックスフォード大学/アストラ・ゼネカ Johnson & Johnson Phizer 勝者は誰が?~

ワクチンの種類 遺伝子ワクチン ウイルス・ベクター・ワクチン プロテイン・ベース・ワクチン 不活性化ワクチン




国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)




2020年7月14日
Copyright (C) 2020 IMSSR


******************************************************
廣谷 徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute(IMSSR)
President
E-mail
thiroya@r03.itscom.net
imssr@a09.itscom.net
******************************************************

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トランプ米大統領 コロナ感... | トップ | Moderna ワクチン価格32-37... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿