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パリパラリンピック2024 競技会場 完全ガイド Paris2024

2024年08月28日 13時26分58秒 | 国際放送センター(IBC)

出典 Paris2024

“Games Wide Open“を掲げてパリパラリンピック大会開催
  1924年のパリ五輪大会から100周年を記念して開催されるParis2024、観光都市パリを世界にアピールする史上最も華麗な大会になる。
 パリ・パラリンピックは“Games Wide Open“(広く開かれた大会)を掲げて8月28日(日本時間29日午前3時)にコンコルド広場で開会式が行われ、9月8日までの12日間に渡って開催される。
 国際パラリンピック委員会(IPC)によると、史上最多となる167の国と地域から約4400人の選手が参加。そのうち女子選手は過去最多の約2千人となる見込み。ロシアと同盟国ベラルーシの選手は、国歌や国旗を使用せず、国や地域を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」に限って参加が認められ、「NPA」と呼ばれる選手として、ロシアからは88人、ベラルーシからは8人が出場する予定である
 大会では19の競技場で、22競技、549種目が開催される。女子の種目が東京大会より8種目多い235種目とこれまでで最多となるほか、ボッチャや柔道などでは障害の重いクラスの種目が増える。

開会式はコンコルド広場 シャンゼリゼ通りで選手のパレードも
 パリ五輪のセーヌ川開会式に引き続き、パラリンピックの開会式も初めてスタジアム外で行われた。パリ中心部、コンコルド広場に立つオベリスクの足元に設置されたステージで開会式は行われた。 開会式では、選手たちは、「スリーアギトス」(Three Agitos)が掲げられた凱旋門を背景に、シャンゼリゼ通りから広場までをパレードした。パラリンピックの聖火はオリンピックと同じチェルリー公園の聖火台に灯された。
 コンコルド広場18世紀に当時の国王ルイ16世とマリー・アントワネットが処刑されたフランス革命の舞台となった場所、式典は「パラドックス(逆説)  ディスコード(不和)からコンコルド(調和)へ」を掲げた。コンコルドはフランス語で「調和」を意味する。誰ひとり取り残さないインクルーシブ(包摂的)な社会の実現に向けて、パラアスリートたちがスポーツで革命を起こすというメッセージが込められている。
 芸術監督は、パリ五輪の開会式と同じトマ・ジョリー氏が務めた。包摂的でありたいと望みながら障害者への偏見をなくせない世界で、変化や違いに不寛容な「ストリクト・ソサエティー」と、障害のあるパフォーマーでつくる「クリエーティブ・ギャング」という、価値観の異なる集団が調和して共に生きることを見いだす物語を詩的に描いた。

凱旋門を背景にシャンゼリゼ通りをパレード

最初のテーマは「DISCORD」、「不協和音」、「DISCORD」を表現する不協和音にのせてパーフォーマンスが演じられる。黒い衣装を身にまとった140人以上の「ストリクト・ソサエティ」と呼ばれるグループは硬直的で不寛容な社会を表現、もう1つは16人の障害のあるパフォーマーたちで構成される「クリエイティブ・ギャング」というグループ、カラフルな衣装で自由でのびやかに動き回り、開放的な精神と豊かな個性を表現する。
出典 BBC

真っ赤な衣装に身を包みピアノの上で踊りながら歌ったのはフランス人の歌手、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ(Christine and the Queens)
出典 IPC

チェルリー公園の聖火台(オリンピック大会と同じ)

フィナーレは豪華絢爛な花火 出典 IPC


出典 IPC




コンコルド広場 出典 Paris2024

コンコルド広場(Place de la Concorde)
開会式
観客収容数  約37000人

 コンコルド広場は、フランスの歴史を刻む数々の舞台となったパリのランドマークである。18世紀半ばには絶頂期のルイ15世の騎馬像が設置され「ルイ15世広場」と呼ばれた。フランス革命の象徴的な場所で、ルイ16世やマリーアントワネットが処刑された。パリ万国博覧会(1900年)では入場ゲートとなり、第一次世界大戦終結の祝勝記念や第二次世界大戦時のパリの解放の式典会場になった。
 Paris2024は、招致の初期段階から、自然環境に囲まれた郊外エリアではなく、都市の中心部に都市型スポーツが定着させたいと考えていた。
 このアイデアに基づき、コンコルド広場をオープン・アリーナとして整備する計画を立案して完璧に実現した。 五輪開催を契機にコンコルド広場を持続可能な再整備をしようとする狙いが込められている。
 オリンピックでがは3X3 バスケットボール、ブレイキング、BMX フリースタイル、スケートボードの若者に人気があるアーバン・スポーツの競技会場となった。


出典 Paris2024
グラン・パレ(Grand Palais)
開催競技 Para Taekwondo Wheelchair Fencing
観客収容数 約8000人


出典 Paris2024
 グラン・パレ(Grand Palais)は、パリの中心部にあるランドマークの歴史遺産である。 1900 年のパリ万国博覧会のために当時の最先端の建築技術を駆使してパリ中心部のシャンゼリゼ通り近くに建てられた巨大な展示会場である。
壮麗な「身廊(Nave)」と呼ばれる優雅な古典的な石造りの空間とモダンなガラスの屋根で世界的に有名である。 「身廊」は、長さ200メートル、高さは最大45メートルの広大な展示スペースで、その建造には6,000トン以上の鋼鉄が使用されたという。
 グラン・パレは、さまざまなスポーツや芸術のイベントのショーケースとして活躍した長い歴史を持っている。毎年世界中のアーティストによる美術展が開催され、2010 年には世界フェンシング選手権の舞台になっている。毎年 200 万人以上の来訪者が、グラン・パレで開催される豊かな文化プログラムを楽しんできた。
しかしグラン・パレは建設以来、120年を越え、全面的な修復していなかったため、老朽化が激しく進行していた。五輪開催を契機に全面的な修復を行い、Paris2024ではシンボルの競技会場にすることになった。
 修復工事では内壁や6000トンを超える鉄骨の塗装が塗りなおされていたほか、天井のガラスもすべて手作業で清掃が行われ、建設された当時の明るさを取り戻したという。

出典 パリ観光サイト
 また、選手が入場する際に使われる予定だという中央にある馬てい形の大階段は、アールヌーボー様式の曲線的なデザインが特徴で、建設当初の色である、深い茶色に塗りなおされていた。
安全対策やバリアフリー化のため、非常口やエレベーターが増設されていました。
さらに暑さ対策の一環としてあらたに床下にパイプが張り巡らされ、夏場に水を通すことで、屋内の温度を下げる効果が期待され、大型のエアコンを導入するより環境面での負荷も少ないという。
  観客席は主に仮設で設置され、大会が終了したあとは、撤去されてもとの展示会場に戻される。
 改修工事に伴う総工費は4億6600万ユーロ、日本円にしておよそ760億円で、フランス政府の補助金や、企業の文化支援事業などからも拠出される。
 大規模改修工事にあたっては、Chanel (シャネル)が2500万ユーロを協賛することになった。Chanelはこれまでも文化や芸術に対してサポートを行っていて、グラン・パレでグランパレにて数多くのショーを開催、空港やスーパーマーケットを再現したり、巨大なエッフェル塔やロケットを設けるなど、壮大な演出が大きな話題を呼んだ。

グラン・パレで開催されたChanelのイベント 出典 Chanel

グラン・パレで開催されたChanelのファッション・ショー 出典 Chanel
 2020年12月から開始される大規模改装は、オリジナルのデザインは残しつつも、通路や装飾品、照明などを修復し、ファッションをはじめ、芸術やスポーツといったパリの主要なイベント会場としてグラン パレをさらに進化させて。2023年に仮オープン、そして五輪開催に合わせて2024年に完成予定だ。
大会開催後の2025 年春に完全に再開するグラン パレでは、年間を通して主要な文化イベントの舞台となる。


出典 Paris2024
ベルシー・アリーナ(Bercy Arena)
開催競技 Wheelchair Basketball
観客収容数 約20300人


出典 IPC
 ベルシー アリーナ(Accor Arena)は、パリおよびフランス全土の文化とスポーツの象徴的な建物で、パリ 12 区の風景の中でも特徴的なピラミッド型のデザインで設計されている。国内最大規模のアリーナ。 1984 年に建設されたこの会場では、ロレックス・パリ・マスターズ (ATP ツアーの国際男子テニストーナメント) や 2018 年ヨーロッパ女子ハンドボール選手権の最終ラウンドなどのスポーツイベントや、マドンナ、ダフト・パンク、ジョニー・アリデイ、ポール・マッカートニーなどの国際的なパフォーマーが出演するコンサートも開催された。
 2014 年から 2015 年にかけてインフラを近代化するために改装されたベルシー アリーナは、現在、主要な競技会や文化イベントを開催するために機能が整備されている。
 建設以来、陸上競技からバスケットボール、アイスホッケー、モトクロスに至るまで、数百ものイベントですでに 3,000 万人以上の観客を迎えている。
 Paris2024開催後も、パリの主要な文化イベントやスポーツ イベントを開催し、その多機能な設計によりフランスの文化の象徴する複合施設として活用する。



出典 Paris2024
シャン・ド・マルス・アリーナ(Champ de Mars Arena)
出典 Paris2024
開催競技 Wheelchair Rugby
観客収容数 約8356人


出典 IPC
 シャン・ド・マルス・アリーナは、10,000 平方メートルの仮設競技施設として整備される。Paris2024開催後も約数か月間そのまま維持される予定。
建築家ジャン=ミッシェル・ウィルモットが設計したこの木造建築アリーナは、近接するグラン・パレを意識した調和のとれた曲線と美学を備え、2021年の初めにエコール・ミリテール(軍事訓練施設の複合建築)の向かい側のシャン・ド・マルスに建設された。都市の景観にシームレスに溶け込むデザインを採用している。グラン・パレの改修中に身廊で開催されるアート、ファッション、スポーツのイベントを開催するために建設され、グラン・パレ国立美術館が主催する文化イベントの舞台としても使用される。
この仮設施設は2024年末に解体される予定。



出典 Paris2024
アレクサンドル 3 世橋(Pont Alexandre III)
開催競技 Para Triathlon
観客収容数 1000人


出典 NBC
 パリの中心部には、セーヌ川の両岸の間に架かる橋、アレクサンドル 3 世橋。無数の歴史遺産に囲まれたこの橋は、1900 年の万国博覧会で開通して以来、この都市の最も記憶に残る歴史遺産になっており、それ自体が芸術作品であり、記念碑でもある。
この橋は幅 45 メートル、長さ 107 メートルで、金色の銅像を支える 4 本の印象的な柱で囲まれており、Paris2024のいくつかのイベントで壮観な背景を提供する。
アレクサンドル 3 世橋は、Paris2024の他の 2 つのスポーツ会場、グラン パレとアンヴァリッドを接続しており、最もよく知られ、最も愛されているランドマークに囲まれたフランスの首都の中心部でオリンピックを実現するというパリ 2024 年の目標を完璧に体現しています。この橋はコンコルド、アリーナ シャン ド マルス、イエナ橋、エッフェル塔スタジアムからも目と鼻の先にあるため、大会期間中はエリア全体がエネルギーに満ち溢れます。自転車個人タイムトライアル、水泳マラソン、トライアスロン、パラトライアスロンのゴール地点を雄大に演出します。
2024 年パリ大会では、アレクサンドル 3 世橋近くに仮設スタンドが設置され、大会後には撤去される予定。この橋はパリで最も有名なランドマークの 1 つであり続ける。



出典 Paris2024
エッフェル塔スタジアム(Eiffel Tower Stadium)
開催競技 Blinde Football

出典 IPC
観客収容数 約12860人

 パリ市民にとって、シャン・ド・マルス(Champ de Mars)公園は、集い、祝う特別な場所、7 月 14 日の独立記念日に開催されるパリ祭の花火大会やサッカー・ワールドカップの決勝戦などのイベントには定期的に何千人もの人々で埋まる。 また毎日、市民がスポーツを楽しんだり、風景を眺めたり、壮大な敷地の広大な路地や芝生を散歩したりするこのエリアはパリで象徴的な安らぎの庭園の 1 つである。 Paris2024 年では、オリンピックのビーチバレーボールとパラリンピックのブラインドサッカー競技を開催するために、仮設の屋外アリーナ、エッフェル塔スタジアム(Eiffel Tower Stadium)が建設される。大会開催中は誰もがこの会場の魔法のような環境を楽しにながらスポーツを観戦することができる。
南側にはエコール・ミリテール (Ecole Militaire’s 士官学校) の印象的なファサード、セーヌ川側にはエッフェル塔、その間にあるシャン・ド・マルスは、市民が集うコミュニティ スペースとなり、Paris2024の重要な競技会場となる。



アンヴァリッド(Invalides)
出典 Paris2024
開催競技 Para Archery
観客収容数 約8000人


出典 Paris2024
 アンヴァリッドのエスプラナード(Esplanade)は、パリで最も美しい記念碑の 1 つである庭園。パリ 7 区にある広大な緑地で、壮大なアンヴァリッド宮殿の向かいにあります。パリの中心部にあり、パリ市民や観光客がスポーツ、音楽、ウォーキングを楽しめる人気のレジャースポットの 1 つ。 Paris2024では、スポーツが歴史、文化、ハイレベルな素晴らしい環境と融合し、アスリートたちがオリンピックとパラリンピックのメダルを目指す。
オテル・デ・アンヴァリッドは、ルイ 14 世の治世中の 1687 年に軍事病院および退役軍人の養護施設として建てられた。現在、この世界的に有名な歴史的建造物には、フランス軍事史博物館や記念碑、ナポレオン・ボナパルトの墓がある。真向かいにはエレガントなアレクサンドル 3 世橋があり、アンヴァリッドとセーヌ川右岸のグラン パレを結んでいる。
2024 年、南北方向を特徴とするアンヴァリッドのエスプラナードがアーチェリーとパラ アーチェリーのイベントの舞台となります。西側と東側には木々が並んでいます。パリの中心部、大会専用エリアに位置するこの施設は、アスリートと観客にユニークな体験を約束する。



パリ・ラ・デファンス・アリーナ(Paris La Défense Arena)
出典 Paris2024
開催競技 Para Swimming
観客収容数 約17000人


出典 NBC
 ナンテール(Nanterre)に立地するパリ・ラ・デファンス・アリーナは、その規模、収容力、テクノロジーの点で優れたアリーナで、総延長13kmのスタンド、5,500トンのフレーム、28,632平方メートルのコートとピッチを備えている。オープン以来すでに 200 万人以上の観客を迎え、国際的な一流アーティストのパフォーマンス、コンベンション、セミナーのほか、ラグビーの試合も開催するモジュール式の多目的構造の施設である。Paris2024では初めて仮設のプールが整備され水泳イベントが開催される。
このアリーナは 2017 年に初めてオープンし、建築家クリスチャン ド ポルザンパルクによる象徴的なモダンなデザインが施されている。革新的なテクノロジーを備えた世界最大のインタラクティブ巨大スクリーンと 1,400 平方メートル相当の表示エリア (テニスコート 7 面に相当) を備えている。
建物の外面を構成する 600 個のダイナミックな巨大なアルミニウムとガラスのスケールのおかげで、そこで開催されるさまざまなイベントが生き生きと見える。
大会後は、ホームグランドにしているラシン 92(Racing 92) のラグビー試合の開催に加え、さまざまなスポーツイベントや文化イベントを開催する。



スタッド・ド・フランス(Stade de France)
出典 Paris2024
開催競技 Para Athletics 閉会式
観客収容数 約77083人


出典 NBC
 Paris2024では、フランス最大のスタジアムであるスタッド・ド・フランスがオリンピック・スタジアムになる。サン・ドニに立地するスタッド ド フランスは、建築家のマカリー、ズブレナ、レジェンバル、コスタンティーニによって設計された。 1998年にフランスで開催されたサッカ・ワールドカップに向けて建設されたスタジアムである。
ワールド カップ開催後、このマルチ・スポーツ・スタジアムは、2003 年の世界陸上選手権や 2007 年と 2023 年のラグビー・ワールド カップ、ユーロ 2016 サッカー選手権など、フランスで開催される最大のスポーツ イベントを開催し続けている。毎年、フランス代表サッカー・チームやラグビー・チームのホームグランドとして試合が開催されるほか、フランス内外のアーティストによる大規模なコンサートも開催される。



出典 Paris2024
シャトールー射撃センター(Chateauroux Shooting Centre)
開催競技 Shooting Para Sport

シャトールー射撃センター(Chateauroux Shooting Centre) 出典 Chateauroux Berry Tourism
 シャトールー射撃センター(Chateauroux Shooting Centre)では、オリンピックとパラリンピックの射撃競技が開催され、オリンピックで340 人の選手、パラリンピックで160 人の選手が出場する。 2018 年にフランス射撃連盟によって開設され、国立スポーツ射撃センター(The National Center for Sports Shooting)として運営されてきたこの施設は、この種の会場としてはヨーロッパ最大の会場の 1 つ。 10, 25, 50, 600メートルの複数の射撃場を備えており、オリンピックのすべての射撃競技種目を開催できる。
このセンターに、2022 年に施設が改修され、ピストルとライフル競技のすべて屋内射撃競技を開催する。シャトールー射撃センターでは射撃競技 15種目とパラリンピックの射撃競技 13種目で使用される。



出典 Paris2024
サウス・パリ・アリーナ(South Paris Arena)
開催競技 Boccha Goatball Para Table Tennis
観客収容数 Arena1 約12000
      Arena4 約6650人
      Arena6 約5000人


Boccha 出典 IPC

Goatball 出典 IPC

Para Table teniss 出典 IPC
 サウス・パリ・アリーナは、パリ・エクスポ見本市会場(Paris Expo Porte de Versailles)の一部であり、ヨーロッパで最も活発で、フランスでも最も多くの観光客が訪れる展示およびコンベンション センターの 1 つ。 敷地面積35 ヘクタール、フロア面積の総計は228,000 平方メートル、 8 つの展示ホールを備えるこの施設では、世界最大の国際農業ショーが開催され、毎年 750 万人の来場者が訪れる。ホール 1、4、6 は競技会場として使用されるだけでなく、その他のホールはParis2024の物流拠点となる。パリ・エクスポは大会開催の重要な拠点として機能する。
パリ・エクスポは、1923 年にパリ見本市 (フォワール ド パリ[Foire de Paris]) を開催するために建設された。以来、長年にわたって広範囲に再開発が進み、現在では幅広い要件や構成に適応できる近代的な複合施設になり、毎年、欧州を代表する見本市、Foire de Parisが開催されている。施設のインフラを近代化するために10 年間にわたる 3 つのフェーズに基づく野心的な改修プログラムが実施され、最後のフェーズは 2023 年に完了した。
サウス・パリ・アリーナを始めパリ・エキスポ・ポルト・ドゥ・ベルサイユ(Paris Expo Porte de Versailles)のホールでは、年間を通してショー、見本市、コンベンションなどが引き続き開催される。



出典 Paris2024
ノース・パリ・アリーナ(North Paris Arena)
開催競技 Sitting Valleyball
観客収容数 約6000人


出典 Paris2024
 シャルル・ド・ゴール空港に隣接して立地するヴィルパント展示センター(Villepinte Exhibition Centre)は、オリンピックでは「ノース・パリ・アリーナ」と呼ばれる仮設の大規模なモジュール式スポーツ施設に生まれ変わる。セーヌ・サン・ドニの中心部にある 9 つのホールを備えたこの巨大な展示センターは、フランス最大のエキシビション・センターで、もう 1 つの競技会場になるポルト・ド・ベルサイユのパリ・エキスポ展示センターが 2 位の規模となる。
ノース・パリ・アリーナは、このヴィルパント・エキシビション・センター内に仮設で整備された。大勢の参加者の集まりに対応できるように設計されたアリーナは、ヴィルパント(Villepinte)で、数千人の観客が Paris2024の試合を間近で見るのに最適なスペースとなる。
この会場では、オリンピック期間中はボクシングの予選と近代五種のフェンシングランキング戦、パラリンピック期間中はシッティングバレーボールが開催される。
ノース・パリ・アリーナは大会後に撤去されるが、ヴィルパント・エキシビション・センターの 9 つのホールでは、今後も年間を通じて大規模な国際見本市が開催される。



ベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)
出典 Paris2024
開催競技 Para Equestrian
観客収容数 約15000人~40000人

フランスの世界的歴史遺産のシンボルであるベルサイユ宮殿(Palace of Versailles) は、豊かな歴史を持つ壮大な環境の中で 2024 年のオリンピックとパラリンピックを迎える。 当初は単純な狩猟小屋として建てられたベルサイユ宮殿は、1682 年にルイ 14 世の宮廷の本拠地となり、フランス王室の中心地となった。 1883 年に国立博物館として一般公開され、1979 年にはフランスで初めてユネスコの世界遺産に登録された。
Paris2024の競技は、オーバーレイ設備を整備して、格別で歴史的な環境の中で開催することを可能にした。宮殿の庭園の中心、大運河の西にあるエトワール・ロワイヤルの遊歩道に、いくつかのスタンドが隣接させた仮設の屋外アリーナが設置される。 このアリーナでは、2 つの馬術競技 (Equestrian 障害馬術と馬場馬術) に加え、近代五種競技(Modern Pentathian)(馬術) (オリンピックとパラリンピック) が開催される。 個人競技および団体競技の馬術競技(クロスカントリー)は大運河沿いで開催される。



ローラン-ギャロス(Roland-Garros)
出典  Paris2024
開催競技 Wheelchair Tennis

出典 Paris2024
観客収容数 約34000人 (Philippe-Chatrier Court 14,962人)

 ローランギャロスは伝説的なテニス・スタジアム、輝かしい歴史に新たなページを刻む2024年パリ大会の会場となる。ローランギャロスではテニスと車椅子テニスの競技会だけでなく、ボクシングやシッティングバレーボールも開催される。
フランスの飛行士ローランギャロスにちなんで名付けられたこのスタジアムは、デビスカップでのフランス選手の功績を称える舞台として 1928 年に建設された。ブローニュの森の外れ、パルク・デ・フランス近くに位置するローランギャロスでは、フランス・テニス連盟が主催する4つのグランドスラムの一つである全仏オープンが毎年開催されます。グランドスラムの中で唯一、クレーコートで、今年の大会では男子はアルカラス、女子はシフィオンテクが優勝した。
 他のグランドスラム会場に匹敵するよう、長年にわたって何度も拡張や近代化が行われてきたローランギャロスは、現在 12 ヘクタールの敷地に広がり、18 面のクレーコートを備えている。 2015年から2021年にかけて展開された近代化計画により、メインコートのフィリップ・シャトリエに革新的なデザインの開閉式屋根を設置され、NO2コートのスーザン・ラン・ランにも開閉式屋根が整備された。



サン・カンタン・アン・イヴリーヌ・ベロドーム(Saint-Quentin-en-Yvelines Velodrome)
出典 Paris2024
開催競技 Para Cycling Track
観客収容数 約5000人

 サン・カンタン・アン・イヴリーヌ・ベロドームは、Paris2024の 10 年前にパリ郊外に建設され、運営されている優れた自転車競技施設。フランス自転車連盟の旗艦施設で、開場以来本部が置かれており、2014 年に建設されました。このハイレベルな競技場では、最新の施設でさまざまなフランスのチームが定期的に利用している。広大な中央エリアに代表されるベロドームのモジュール式の柔軟な設計により、他のスポーツのトレーニング セッションやイベントを定期的に開催することができる。
このベロドームは、国際競技会の開催を目的として特別に設立され、2014 年にフランス トラック選手権、2015 年に世界選手権、2016 年に欧州選手権が開催され、Paris2024の自転車競技の会場となる。
 大会後は、フランス自転車競技連盟の本部があるフランス自転車競技場の旗艦としての役割を再開し、国際競技会が開催され、代表チームのトレーニングキャンプとなり、世界でも主要な国際サーキットの拠点となる。



ラ・クールヌーヴ La Courneuve
出典 Paris2024
開催競技 Para Marathon


出典 Paris2024
パラマラソンはセーヌ=サン=ドニ県の緑の中心地、ジョルジュ・ヴァルボン公園の中心にあるラ・クルヌーヴからスタート。選手たちはパリ中心部に向かい、アンヴァリッド広場でゴールする。

クリシー・ス・ポアClichy-sous-Bois
出典 Paris2024
開催競技 Para Cycling

出典 Paris2024
セーヌ=サン=ドニ県クリシー=ス=ボワ市は、パラサイクリングイベントのスタートとフィニッシュ地点となる。


ヴェール・シュル・マルヌ海洋スタジアム(Vaires-sur-Marne Nautical Stadium)
出典 Paris2024
開催競技 Para Canoe Slalom  Pra Rowing

出典 Paris2024
観客収容数 約24000人(canoe-kayak sprint and rowing)
約12000人(canoe-kayak slalom)

 ヴェール・シュル・マルヌ・マリンスタジアムは 、パリ東部のマルヌ川沿いにあるヴェール・シュル・マルヌ湖(Lac de Vaires-sur-Marnel)に2019 年に建設された。シドニーと北京に次いで、オリンピックのカヌー・カヤックとボート競技のすべてを 1 か所で開催できる世界 3 つの施設のうちの 1 つ。フランス漕艇連盟(French Rowing Federation)とカヌー・カヤック連盟(French Canoeing-Kayaking Federation)の本拠地になる予定だ。
Paris2024では、ボートやカヌー(スプリント)、カヌー(スラローム)の競技が開催され、隣接のヴェール・トルシー・レジャー施設(Vaires-Torcy leisure base)ではパラリンピックのパラボートとパラ・カヌー・カヤックのイベントが 2024 年に開催される。
ヴェレス・トルシーの複合施設は、建築家のアウアー+ウェーバー+アソツィエルテによって設計され、湖、急流スタジアム(White Water)、リビング エリアの3 つの核で構成され、エリアには美しい屋根を持つ新しい建物が点在している。 4,400 平方メートルの広大な敷地は、300 メートルと 150 メートルの 2 つのコースで構成されている新しいカヌー・スラローム・スタジアムとフィニッシュタワーを備えた全長2,200mのボート&スプリント・コースがある。 スポーツ医学センター。 ウェイトトレーニングセンター、トレーニングおよび宿泊センターも備え、ウォーター スポーツのハブとなっている。




2024年8月28日
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廣谷 徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute(IMSSR)
President
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imssr@a09.itscom.net
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