一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年最後の大野教室

2018-01-09 00:45:58 | 新・大野教室
2017年12月22日は大野金曜教室に行った。17日(日)は大野教室で忘年会があったのだが、私は旅行につき不参加。自分なりのケジメをつけるつもりで、2017年最後の教室にお邪魔したわけだった。
午後6時半過ぎに入室すると、先客はKさん、Kuri君らだった。私は3,500円を払い、大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。
相居飛車で私は雁木の作戦を採ったが、大野七段に厚みで押され、8~9筋を制圧されて、私は▲5八玉と上がる始末。こうなってはもうダメで、勝負所を作れぬまま投了した。
続けて2局目。次は飛車を振ろうと思ったのだが、大野七段に察知された感じで、やはり居飛車に戻した。しかしこの将棋も方針が一定せず、右玉にするもやはり惨敗した。
これにて今年(2017年)の大野先生との将棋は終了。私の記憶では1勝しかできず、情けない、の一語。2018年はもう少しマシな成績を残したい。
今日の生徒は最終的に、S奨励会6級、U君、T君と合わせて、6人だった。
Shin氏が遊びにきた。スーツ姿で、バリバリの企業戦士である。やはり男は働かねばならぬ。
3局目はU君と指す。U君にも2017年は一番も勝てなかった。最後は何とかしたかったのだが…。
私の後手番で、中飛車に振る。U君は例によってUシステムの左美濃。私は木村美濃に組んだが、いかにも薄い。

中盤、U君の▲1五角が思い切った手で、それでも棋勢はいい勝負だと思ったのだが、第1図の▲4八飛回りが好手で、後手いけない。以下△4六歩▲3七桂まで投げた。
以上、2017年は対U戦でいいところがまったくなかった。2018年はU君に1勝、を目標としたい。
4局目は研修会員のKさん(女性)と指す。Kさんは中飛車一本槍の強豪で、女流棋士間近である。
振駒で私の後手。▲5六歩に△5四歩と指したら、Kさんが「はぁ~っ」とため息をついた。その真意がよく分からぬが、その後私が△8五歩を早く決めたら、Kさんは向かい飛車に振った。
私は角道を開ける機会がなく、気が付いたら抑え込みの将棋になっていた。
Kさんの▲4六銀~▲5五歩に対して、は△4五歩▲同銀△5五歩。これで銀を空振りさせ、指しやすくなったと思ったのだが、Kさんは▲3六銀~▲4六歩~▲4八飛と新たな争点を作ってくる。私はそれが来る前に、もっと工夫するべきだった。

第1図からの指し手。▲7五歩△8四飛▲4五歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△4四歩▲4八飛△7五銀▲5五角△6四銀▲4四角△同金▲同飛△4三歩(第2図)

Kさんの▲7五歩が好手で、まだまだ互角なのだと思った。以下銀交換となったが、そこで△7五銀がどうだったか。
Kさんに▲5五角と飛びだされ、棋勢を損ねた感じだ。さりとて△7五銀に代えて△7五歩では▲9五角があり、指し切れなかった。しかし▲7五歩を残しておくと▲7四歩△同飛▲7二角があり、この辺の指し手はよく分からなかった。
本譜、私は△6四銀と角取りに当てたが、Kさんは当然▲4四角。△同金▲同飛△4三歩に、Kさんの決め手に気付きアオくなった。

第2図以下の指し手。▲4八飛△5二金▲5四金△5三銀打▲6三銀△5四銀▲5二銀成△8二飛▲4四歩△同歩▲6二金(第3図)

第2図で▲4一銀の好手があった。対してA△4一同玉は▲4三飛成で、歩切れの私は受けが難しい。またB△4二玉は▲6四飛と銀を取ってよし。
よって▲4一銀なら投了も考えたが、Kさんは意外な▲4八飛。これでは私が持ち直してしまった。△5二金にKさんは▲5四金としがみつくが、ちょっと、攻めが重い感じだ。
以下▲6二金まで進み、これは切らせたと思ったのだが…。

第3図以下の指し手。△5五角▲9八香△9九角成▲4二歩△同角▲8三歩△6二飛▲同成銀△8九馬▲7一飛△6七馬▲9一飛成△4五馬▲6一竜△4三銀▲5二香(投了図・手順をうろ覚えの箇所あり)
まで、Kさんの勝ち。

ここで△5五角と打ったのが大緩手。敗着といってもいい。続く▲9八香に△9九角成としたが、そんな悠長な手を指している場合ではなかった。△5五角ではすぐに、△4三銀だった。
Kさんは▲4二歩から▲8三歩。これに△9二飛では▲4二成銀△同玉▲8一角がある。私は△6二飛としたが、こんなタコ金と交換しているようでは、明らかに模様がおかしい。
Kさんは香を入手し、▲5二香。この「垂らし」が意外に厳しく、私はバカバカしくなって投了した。

感想戦。私はKさんに、第2図からの▲4一銀を聞いた。もちろんKさんも考えたが、錯覚があって見送ったという。
ちなみに▲4一銀△同玉▲4三飛成以下の一例は△4二銀▲3二金△5一玉に▲4八竜で、次に▲4三歩を見る。後手は歩切れで△4三歩と打てず、駒得なのに指しようがない。
「駒得でも歩がないために負けることはあるんですよ」
とは大野七段の弁である。
また私は、第3図の局面から負けたことが信じられなかったのだが、Kさんは勝勢の残像があったか、形勢の逆転はなかった、と見ていたようである。もっとも実際に負けたのは私なので、反論のしようがない。まさに勝てば官軍、敗者はつらいのである。
Shin氏も感想戦に加わったが、第2図からの▲6三銀の応手には、△4二金(参考図)を指摘された。

なるほど躱しの受けの妙手で、私が好きな手だ。この手を逸したのは不覚だった。
また、私はどこかで△5一歩と打っておけば、先は長かったと思う。
以上、2017年最終日は、0勝4敗という惨憺たる結果となった。
軽食を摂りにいく。参加者は大野七段、W氏、佐藤氏、Shin氏、私の5人。「日高屋」は西口・東口ともいっぱいで、ガストに入った。
私はトマトパスタを注文した。食後はみなでおしゃべりとなるが、入った時間も遅かったので、すぐにお開きの時間になってしまった。
かくして2017年の大野教室は、最後まで消化不良のまま、終了した。
コメント (2)
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