一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月7日の4時から男(前編)

2018-01-29 00:58:24 | 新・大野教室
7日(日)は前日に引き続き、大野教室に行った。といっても、今日も「4時から男」である。
教室に入ると、大盤に見覚えのある局面が掲げられていた。Fuj氏の手によるものだろうか。私が前夜にアップしたブログの局面で、ここから私は中村真梨花女流三段の玉を詰ましたのだ。

洋間では大野八一雄七段が、妙齢の女性に駒落ちの指導をしていた。
今日はほかに、Shin氏、Ok氏らが来席している。前日とは別のメンバーで、大野教室も生徒が多い。
そのOk氏は、ずいぶんスリムになった。聞くと、15㎏ほど痩せたという。ふだんの節制の賜物で、私も見習わなければならない。
Fuj氏と大盤の局面の話になり、
「これ大沢さん、弱いフリしてるんですよね。(詰ますのに手こずったようだけど)簡単じゃないですか」
とFuj氏が言う。彼は見た瞬間に上手玉を詰ましたという。それは素晴らしいことで、私はまったく詰み筋が浮かばなかった。
さて今日の1局目はSar君と戦う。和室は満席なので、洋間で指す。チェスクロックも不足気味なので、私たちは使わないことにした。
私の先手で、Sar君はいつものゴキゲン中飛車。ポンポンと銀が出てきて、△5五歩▲同歩△同銀▲同銀に、Sar君は△同飛。いつもながら簡単に捌いてくるものだ。
以下▲5五同角△同角▲6六銀△3三角で、私は銀を手放したものの飛車を手持ちにして十分だと思った。がSar君は涼しい顔で、我が見解が間違っているのかと混乱した。
私は竜を作り、▲2二歩が飛車筋を重くしてダサイ手だったが、▲3六香で△3二角を詰ます。自玉は薄いが、これで先手が優勢じゃなきゃおかしいと思った。
誰かがSar君に形勢を聞くと、Sar君が「全然ダメですよ」と吐き捨てる。それを聞いて、私はやっと優勢を確信した。
しかしSar君も△5八歩のと金作りから猛烈に追い上げ、結局一手争いの終盤戦になった。どうもSar君相手だとスッキリ勝ち切れない。これが相性というものか。
Sar君に△7二金打(第1図)と受けられ、指す手が分からなくなってしまった。

第1図以下の指し手。▲9二角△同玉▲9三飛
まで、一公の勝ち。

第1図で▲4五角を考えたが、ハッキリしない。そこで改めて考え、▲9二角を発見した。以下△同玉▲9三飛まで、Sar君の投了。この局面をたまたまOg氏が見ていて、「詰将棋みたいな手が出ましたね」と唸った。
第1図で詰みがある、といわれれば▲9二角はすぐ思いつく。しかし対局中は詰みの有無が分からないから、たった5手詰が分からず手こずる。Og氏が▲9二角を礼賛したのも、そうした実戦心理を心得ていたからだ。
和室では佐藤氏が、Kom姉さんに稽古をつけていた。
2局目はU君と戦う。私の後手で、早繰り銀をやった。しかしU君に仕掛けを封じられ、気がついたらふつうの相矢倉になっていた。
その後銀交換になり、私は△5二飛と回る。この時Og氏が「ちょっと危険だナ…」とつぶやいたが、私にはその意味が分からなかった。

第1図から私は△5七歩と垂らしたが、意味不明だった。以下▲5七同金△5六歩▲6七金寄△5七銀に▲7九角が冷静な手で、このあとは▲1五歩が厳しく、またも私は負かされた。
大野七段やOg氏を交えた感想戦で、第1図でOg氏が△5六銀打を指摘した。これは私も浮かんだ手だが、直截的な気がして、あまり掘り下げなかった。
ちなみに△5六銀打以下も▲6一銀の反撃が厳しく、後手劣勢、がみなの見解だった。
Ok氏が対局を中断して、休憩室で横になった。将棋に根を詰め過ぎて、体調をおかしくしてしまったらしい。
大事には至らず、しばらくして戻ってきたが、私も高血圧なので、他人事ではない。
「将棋は体力使いますからね。将棋指してて体調を悪くしたら、何にもなりませんよ。私なんか優勢の将棋を逆転されて、血圧が上がってんの、分かりますもん」
と私。するとFuj氏が
「それは自分が悪いんでしょう」
と言った。血圧が高い低いの話で、「自己責任」を持ち出されたのは初めて。仮に、私と同じ言葉を他の人が言ったら、私だったら「お大事に」程度で留めるだろう。
でもFuj氏の言葉ももっともで、私も今後は健康のため、対外試合はなるべく慎みたい。
(つづく)
コメント (2)
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