一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2018年最初の大野教室(中編)

2018-01-19 12:18:11 | 新・大野教室
4局目は新規のお客さん・Suz氏と指す。さっきKaz氏が彼と指していたのでKaz氏に勝敗を聞くと、Kaz氏が勝ったとのこと。なら私にも勝つチャンスがあると思ったが…。
私の後手で、Suz氏の四間飛車穴熊。たぶん、彼の得意形だ。私は急戦策を採り、Suz氏は▲7八銀型のまま▲6五歩と角交換を挑んできた。が、私は△5五歩とそれを避ける。
これが存外いい手で、後にSuz氏が角銀交換の駒損を甘受すべく▲5五角と捌いてきたが、これは私が有利になったと思った。
私は△8六飛と飛び出し、Suz氏が▲6六銀とぶつけて、第1図。

第1図以下の指し手。△6六同銀▲同飛△5五角▲5六飛△9九角成▲5三銀(第2図)

第1図で△8九飛成▲7五銀△5六桂▲5八飛△4八桂成に、▲同飛なら△5七角でうまいが、▲4八同金と頑張られるとその先が分からない。こちらの△7五銀も半分遊んでいるので、それを駒台に乗せることにした。
△6六同銀▲同飛に勢いは△8九飛成だが、▲7六飛で息を吹き返される。黙って△5五角と出た。
▲5六飛△9九角成には▲5三歩がイヤだ。これに△5五歩では▲5二歩成でさすがに気前が良すぎるので、ひとつは△4二金寄か。以下▲5二銀に△5五歩でどうか…などと考えていたら、Suz氏はたんに▲5三銀。これなら受け切れると思った。

第2図以下の指し手。△5五歩▲5二銀不成△5六歩▲4一銀不成△同玉▲5三金△3二玉▲4二金打△3三玉▲4三金寄△2四玉▲2六歩△1四歩(第3図)

△5五歩からはほぼ一本道。問題は▲4二金打に△3三玉と上がった手で、何も▲4三金寄と王手をさせる手はなかった。▲4二金打には△2二玉で耐えていた。
もっとも本譜も△2四玉と上に抜けて、余したと思ったのだが…。

第3図以下の指し手。▲2五銀△3五玉▲3六銀△2四玉▲2五銀△3五玉▲3六銀△2四玉▲4六歩△8九飛成(第4図)

第3図から▲2五銀。これには△1三玉でもいいが、若干怖いところもある。△3五玉と出た。
次に△4五玉が実現しては後手が勝つからSuz氏は▲3六銀だが、私は△2四玉と戻る。Suz氏は▲2五銀と出たが、私は△3五玉。この順は連続王手なので先手が手を変えなければならず、Suz氏は数手後の▲2五銀に代えて▲4六歩。私は△8九飛成の余裕を得た。

第4図以下の指し手。▲1六歩△6九飛▲3九金△5七歩成▲2五銀△1三玉▲1五歩△2七桂▲同銀△3九飛成▲1四歩△1二玉(投了図)
まで、一公の勝ち。

▲1六歩で後手もそんなに余裕はない。△6九飛~△5七歩成は駒を渡さず先手玉に迫る手だが、どうか。
▲2五銀にはまた△3五玉があったが、▲5七金△2七桂▲同銀△3九飛成▲3六歩で負ける。まあこうはならないが、△1三玉で耐えていると思った。ただし▲2五銀では、もう一手▲3八金寄と辛抱されたら、指す手が分からなかった。
本譜は▲1五歩としたが、△2七桂が相に手渡してもいい駒で、以下△1二玉までSuz氏が投了した。

感想戦は私が勝ったにも拘わらず、わりと長めにやった。Suz氏は▲2五銀~▲3六銀のあたりを、「千日手にすべきでしたか」と言った。しかしすぐに「連続王手でしたか」と訂正した。
私としては、わりとうまく指せたと思う。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする