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何を忘れないのか…

2015-01-17 11:29:47 | 感想
阪神大震災から20年
1週間ほど前から新聞やニュースで特集が組まれている。

キーワードは「忘れない」

何を忘れてはならないのか…

・震災の大きさ?
・被災者のこと?
・自然の恐ろしさ?
・人の絆?
・人のやさしさ、温かさ?
・強く生きる事?


私が一番忘れてはいけないと思うことは

「(自分を含め)人は必ず死ぬということ
 それはいつ訪れるかわからないということ
 そして今、自分は生きているということ」

戦争や原爆の恐ろしさや悲惨さは年々風化し、経済成長のために原発稼働再開させようとする。
日本では過去に大震災や津波が何度もあった。
テレビやネットが発達していない時代なら「災害の大きさは分からない、知らない、伝えられない」ことは仕方がないのかもしれない。
でも、今や世界中で起きる悲惨な出来事がすぐにニュースになり情報が得られる時代なのに、自分や自分の大切な人が突然そういう被害にあうかもしれないと考える人は少ない。


「あの震災があったからこそ、今の自分がある」

こんなことを仰っていた人がいました。

大切な人を失い、家族を亡くし、家も崩壊し、仕事を失っても、それでも現実の辛さに負けそうになりながらも、前を向き歩んでいこうとする気持ちを持って生きている人を見ると、人間は神さまに試されているような気がします。



昨日、親しくなった職場の方(60歳の女性)といろんなお話をしながら一緒に帰りました。
過去に手術や不妊治療をしていたことも隠すことなく話すことができました。

「10年が勿体なかったな~」と私が言うと
「その(頑張ってきた)期間があったからこそ 今があると思うよ」と言われました。

確かに、今の私はそれまでの過去が作った私。
今の私をあるがままに認めていただけたようで嬉しい気持ちになりました。


生きていると楽しい事、嬉しい事だけでなく、辛い事、哀しい事、様々なことが起こります。
もし、明日自分が死ぬかもしれない、大切な人がある日突然死んでしまうかもしれない
そう思うと、一日がとても大切に思えてくるし、大切な人のことを思う時間が増える。
そうやって生きていると、ある日突然別れることになったとしても、寂しいと思う事はあっても後悔はしないと思うのです。

「命は尊い」

その尊い命とどう向き合い生きていくか考えることが大切なんだと思う。
どんなに戦争や災害の悲惨を訴えても、年月が経つと記憶も薄れていくし、当事者でなければ日常生活に追われ「そんなことがあったな…」というくらいの他人事

震災や津波があったことはいつか遠い過去のものとなります。
でも、大切な人はいつの時代にも変わらずいます。
だから、阪神大震災の日であるのと同時に日本国民にとって「大切な人を(特別に)大切に思う日」になればいいなと思うのです。