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先日---といってもほぼ2月ほど過去のことになるんですけど---僕等・東池袋ばんどの面子は、お茶当番さんに招待され、はるばる群馬までいってきました。
目的地は、高崎市郊外にあるラーメン店「自給屋」さん---。
こちら、Sさんという方が奥さまとやってられるラーメン屋さんなんですが、ほかのラーメン屋さんと著しく異なっているのは、その材料となる野菜、惣菜、あまつさえ肉までも、自分んちの畑や鳥小屋で育てた、まじりっけなしの天然材料ですべてまかなっているって一点。
農業にうとい僕にしたって、それがどんだけ大変なことかってことくらい、まあ分かります。
むろんアタマだけの理解ですけどね---雨の日も風の日も、畑の野菜たちの健康を気にしない日々は、たぶん1日たりともなかったんじゃないか、と思います。
そういった細かな気遣いと心づくしと気合いとがなけりゃあ、こんなハードで創造的なことはフツーやれません。
まして自給屋さんの場合、それが商売に直結されてるわけですから。
理想と思想だけじゃダメだ---「北の国から」みたいに美談したいわけじゃないんだもの、現実のこの世知辛い世間で営業してるんだから、そこそこ利潤もあげなくちゃいけない---自分の生活圏内から遠いどっかで、そのような試みをやってる方々が少数おられるっていうのは、知識として知ってはいました。
ただ、現実的に、身近なところで、知人がそれやってるってるっていうのは、僕は知らなかった。
だから、お茶当番さんからこちら「自給屋」さんのお話をいただいたとき、僕は「へえーっ!」と思ったわけ。
----面白そうだ、いってみたいな…。
ただ、根が出不精で怠け者チックにできてるんで、そうはいってもなかなか行けないだろうな、とも思ってた。
そしたら、お茶当番さんがバディーの Kazuta さんに連絡をとり、そこから姉さんにも話がいき、どういうわけかトントン拍子にこの栃木行が決まっちゃったんですね。
で、4月の17日に待ちあせせて、僕等、高崎までいってみたんです…。
× × ×
当日は雨が唯一の心配だったんですが、記事冒頭にUPした写真を見ても分かる通りの上天気に恵まれて---午前中はケッコーこれが雨ってまして、電車も風の影響でダイヤがかなり乱れてました---おお、やったじゃんって感じでした。
いちばん先に到着したのは僕---駅前の喫煙所で一服つけて改札もどると姉さんがきてて、おおって挨拶して…バディーの kazuta さんが電車の連絡をまちがえて1時間半ばかり遅刻しやがった以外は…w ええ、なんの問題もありませんでした----^ ^
そう、さっきまでメロウだった空がすっかり晴れわたって、ひさびさに会った姉さんやお茶当番さんと会って話もはずんじゃって、僕ははしゃいで麦藁帽なんかも買っちゃってね。
で、お茶当番さんのだしてくれたクルマで「自給屋」さんに到着したのが、たしか2時半ごろでした。
おお、とっても田舎---のほほんとしてて、クルマ通りなんかもあんまりない場所でね---お店正面の地鶏ラーメン「自給屋」って看板がいい感じ。
僕等、さっそく店内にお邪魔して、Sさんご夫婦にご挨拶---で、店内のカウンター席にセット・イン----
遠くからわざわざ、いえいえ、こちらこそ招いていただいてどうもとか、まあいろいろと話も弾み---当日のホストであるお茶当番さんがこちら自給屋さんの味に惚れこんでて、週に何度も通っているというその味をいよいよ拝めるのかと思うと、少々わくわくしてきました。
姉さんと Kazuta さんがしょうゆラーメンを注文したんで、僕は、季節限定の味噌ラーメンと餃子を注文することに。
で、で、で---でてきた味噌ラーメンがこちら----!
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いただきますと一瞬合掌ののち、レンゲで口腔内に運んだスープの味に、まず驚きました。
ちょっと味わったことのない優しい味なんですよ、これが---化学調味料満載の危険ラーメンだと、僕の場合、舌の中途あたりが軽く痺れる感覚がいつもあるんだけど、その種の調味料をまったく使用していない、ここ「自給屋」さんのラーメンにおいては、そっち系のガツンはまったくないの---インパクト系じゃなくて、浸透してくるの---なんとも形容しがたい、ナチュラルで優しい野の味が、じわーっと染みわたってくるんです----。
---- うおっ、こ、これが群馬の味か…! と僕は少し黙っちゃって。
入ってる野菜もみんな甘いの---特にニンジンの甘さときたらない---むろん砂糖系の甘さじゃなくて、押しつけがましくない、エゴとは逆のベクトルの自然の生のままの甘さなのよ。
箸で麺を口にふくむと、今度はこれもたまらん---焼き豚もちょっとこれうますぎじゃん!---カウンターに一挙にたちこめる極上食物香に、僕等3人(お茶当番さん入れると4人ね)は、皆、たぶん、仏像みたいな涅槃顔(注:アホ面ともいいますが)をしていたように思います…。
自然の戒律に沿って生きているひとには仏僧の面影があるってのが僕のまえからの持論なんだけど、カウンター向こうの厨房で調理しながら農作業のことをぼつぼつと話してくれるSさんの姿にも、やはりそれがありました。
ふしぎだよねえ---ITだとか株関係やってる友人からは、どんなに彼等が優秀でも、僕、そうした印象感じたこと、いちどもないのよ。
黙々と、自然とともに歩む仕事人だけがもっている、眼に見えない袈裟掛けを、Sさんご夫婦は、やはり掛けてられるように見えました----。
その後、僕等はSさんの発案で筍取りにでかけまして、皆で即席農作業----
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自給屋さん裏手のオープン・キッチンにて、その取った筍を調理。
ああ、ここ、リチャードさんもつれてきたいよねえ、なんて話して----。
午後の風さらさら……筍の煮える音こぽこぽ……。
話は弾むわ、農作業はできるわ、で、大変充実した、よき午後をすごすことができたのです---Sさん、Sさんの奥さん、お茶当番さん、みんな、ありがとう!---m(_ _)m
ラスト、参考までに「自給屋」さんの情報ここにあげておきませうか。
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PS.お。書きそこねてたけど、こちらの自家製プリン、超・絶品ですから---これを喰わずば天下の婦女子は必ずや後悔するでありませう---ではまたいずれ---チャオ!(^o^)/☆彡