ずーっとむかし、いまを去ること20年くらいの遠いむかし、イーダちゃんは、関西で音楽やったりしてたんですよ。
ライヴハウスまわったり色々と活動してたんですけど、大学卒業以来、ありがちのパターンですけど、すっかりギターから離れてしまい、もうなまくら状態の音楽忘れびとと化しちゃっていたんです、僕あ。
でも、どういうきっかけか最近音楽にまた目覚めはじめまして、ちょっとギターを弾いてみたりすると、これがなかなか面白いんだよな、なんというか。
で、最近の若いひとの音楽動向とかどうなんじゃろ?
と youtube とか見てましたら、それがもー 凄いったら…。
僕は、以前からソロギターが好きだったんですよ。
ひとりでオーケストラやっちゃう、みたいな世界に気質的に憧れめいたものがあったんですね。
Narsiso Yeoes、中川イサト、パコ・デ・ルシア、ライトニン・ホプキンス、セゴビア、等々---よーく聴いたもんです。
でもね、youtube でいろいろ見てたら、とんでもないギター弾きが、今、じゃかじゃかと雨後のタケノコの如く出てきているじゃあないですか!
僕はねえ、もうすっかりブッ飛んじゃった。
まず、はじめにブッ飛んだのは、youtube の わたなべゆう さんです。
誰でもコレ見たらすぐに分かると思うけど、彼、ギターのA級ライセンス保持者デス。
彼、ギター一本で、あのルパン3世のテーマを見事に、繊細に、かつダイナミックに音楽化しちゃってる。
彼のスタイルは、スリーフィンガーをベースにしたフィンガーピッキングなんですが、いや、そのうまいことうまいこと…。
わけてもリズムの切れと「見せ場」の作り方が素晴らしいの。
魔法というか、なんかのマジックみたい---それっくらい美しいギターです。
演奏が終えたら、もう出てくるのは感嘆とため息ばかり…。
左上のがその「わたなべゆう」さんね--- youtube わたなべゆう ルパン三世 ですぐ出てきます。
で、右上の方が、世界フィンガーギターの部門で先日優勝された、天才「田中アキヒロ」さんです。
このひとは、ちょっと別格---なにせ、ギター一本でマイケル・ジャクソンのビート・イット、やっちゃうんですから…。
しかも、生ギター一本なのに、バンドよりノリ、いいんですから。
信じられないでしょ? 僕も信じられなかった。
でも、事実、呆れるような極彩色の異世界を、彼、わずか10本の指と6音の和音でギター板のうえにまざまざと現出させちゃってマス。
うーむ、茫然自失のギターとでもいうんでせうか。
で、彼がゆうさんと同様「ルパン三世」のテーマをやってられる…。
これは、というので、このおふた方の天才に刺激され、イーダちゃんも自らの凡才をできるだけ磨きあげ、ルパン三世のテーマを自分流にアレンジしてみ申した。
もっとも、僕にテクニックはありませんから、身の丈にあった、堅実なアレンジを選ばしてもらいました。
わたなべゆうさんの素晴らしいアレンジを参考にさせてもらって、ま、自分なりに仕上げた仕事の結果は以下の如し----
youtube iidatyann
Lupin The Third !! by イーダちゃん
天才おふた方とくらべると、イーダちゃんのギターはまるで賞味期限ギリギリの大福ですが、まあ、大福には大福なりの役目もきっとあるのだろう、と今夜のところはそう落としておきませう。
そのようなイーダちゃんお手製の粗品のひとつばかり、聴いてくだされば幸甚です---m(_ _)m