

今、ビジネスの世界では、「リスクマネジメント」が流行っていませんか?
先日も、飲み屋の席で隣に座っていたサラリーマンのグループがリスク分析について話しているのを耳にしました。
どこでもやってるんやな~って思ったものです。
ワタシが仕事上でリスク分析をする機会はほとんどないのですが、会社で教えてもらった手法をもとに、今回の【わさびの骨折】についてのリスク分析をしてみました。
実務ではやったことがないため、完全に自己流分析ではありますすが、今回の事故の要因が少し見えたような気がします。
今回分析するにあたっては、「SHELモデル」を参考にしました。【 SHELモデル:ヒューマンファクター工学の説明モデル】
医療分野の事故や航空事故などの再発防止への取組みとして、実際のレポートを基に、「SHEL」などの分析手法を用いて事象の要因分析を行い、改善策を立案するという方法です。
当事者である人間(L:Liveware)の行動は、人間自身の特性と4つの要因(「S:ソフトウエア」「H:ハードウエア」「E:環境」「L:関係者」)が、お互いに影響して決まることを示しています。
当事者を含めた5つの要因から分析する方法で、各境界面に存在する要因を見つけることがSHELモデルを用いた分析手法となります。
今回の事象に当てはめてみます。

やんちゃ
元気いっぱい
走るの大好き
先頭をきって走る
人・犬大好き

よその子と比べて、手足が細い(と言われる)
運動不足(散歩不足→筋肉少ない?)
体重4.5Kg(標準的だが手足は細い)
ぴょんぴょんよく跳ねる
普段、引っ張るときに左に重心のかかる歩き方をすることが多い
08年1月に左前足を骨折

普段は家の中でボール遊び
平日の散歩はアスファルト(1日1回15分弱)
休日の散歩は河原(1日1回60~90分)
走るのは土のドッグラン

有職

イタグレ仲間多い
それぞれの構成要素について、分析してみます。
L(飼い主)-S(わさびの性格)間→しつけはできていたか。ちゃんと監視できていたか。
L-H(わさびの体)間→健康チェックを怠っていなかったか。イタグレ(犬)について理解していたか。
L-E(わさびの飼育環境)間→十分運動させて体作りさせていたか
L-L(友人・知人)間→コミュニケーション不足はなかったか。NOを言える関係だったか
今回の事象[ランで走っていて骨折]
(直接原因)療養直後にリハビリ(衰えた筋肉を鍛えてやること)をせずに、いきなり広いところを走らせて骨に負荷をかけてしまった。
これについての根本原因は以下のことが考えられます。
(L-S)走ることが大好きだから、余計に張り切って走っていた。
(L-H)これまでランで事故がなかったのは、もう少し体格が小さかったから(骨格が体重に耐えられた)。今はそのときよりも1kg増えている。
(L-E)運動量が足りていなかった。筋肉が落ちていて、骨を支えきれていなかった。
(L-L)もうだいじょうぶだろう、と甘くみてしまった
コレを元に、今後の対応策について考えてみました。
(対策)





前回の骨折のことも分析してみると、ひとつ気付いてなかったことがありました。
今回もあげていますが、
(L-E間)運動量が足りていなかった。筋肉が十分発達していなかったということ。
ここに、前回気付いていれば、今回の事故は防げたかもしれません。
目先の対応で終わっていた結果が、今回の骨折につながったと思われます。
まだ気付いてない事象はあるかもしれませんが、リスク分析してみたことは、根本原因を探るいいきっかけになりました。
まだ二度目の療養生活が始まったところですが、三度目がないように、対応していきたいものです。