三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

【再骨折後33日】 セカンドオピニオン

2008年05月29日 | 骨折&皮膚トラブル
大阪の整形専門医の先生に診ていただきました。
人間含めて初めての『セカンドオピニオン』です


恥ずかしながら、イタグレは骨折に注意しなくてはならない、と迎える前から聞いてはいたものの、自覚がまったくなく、1月に初めて骨折をして、あわてて情報収集したという経緯があります。
その際、ブリーダーさんからも大阪に専門医の先生がいらっしゃる、とうかがってました。
最初の骨折のときも、専門医の先生に診ていただくことを考えましたが、結局、近くのかかりつけ医の先生にお世話になる決心をしました。
結果的に、包帯カミカミの後処置などで診療時間ギリギリに駆け込むことが多かったので、その選択は間違っていなかったと思っています。
今回も、その流れでかかりつけ医の先生の元に駆け込んだわけですが、状況がどうにも悪い方向に回りつつあり、先生自身も手探り状態で様子を診ている感がしたので、このままでよいのか、専門医の先生の意見を伺おうと思ったのです。



私の所感ですが、どちらの先生も、骨を自力で形成させる治療をせねばならない、と考える意見は同じで、専門医の先生はもちろん経験も実績もお持ちなので、信頼できるのですが、かかりつけの先生のやり方も決して悪くはなさそうだ、というところで多少安心した感じがします。

それぞれの先生のご意見をまとめてみます。



かかりつけ医(A先生とします)のご意見
できかけてた骨組織がなくなったことで、固定しきれず『偽関節』化してしまうこと(ぐらぐら動くことにより関節化してしまうこと)が心配だ
前回、骨化(仮骨を作っている状態)していたのに、今回写っていないのは確かだが、レントゲンに写らない『組織』として残ってくれていたら、また再生してくれるかも…
レントゲンに写っているピンの黒ずみ(たるみの前触れ)の今後が気になる
ここ1ヶ月の間に新たな骨形成をしてくれることを願う(そうでないと、偽関節化する危険性が高まる)


専門医(B先生とします)のご意見
できかけていた骨組織がなくなってるのは確かだが、まわりは仮骨を作っている状態なので、このままうまく、まわりが骨化してくれると自力で骨再生できるかもしれない
ただし、自力で積極的に骨再生する時期はすでに過ぎているので、最悪の事態(再手術・細胞培養による骨形成の促進)も考えたほうがよい
レントゲンに写っている黒ずみは『コンピューター画像』特有のものなので(実際、骨以外のところにも黒ずみは見られた!)、次回撮った際に、この点を考慮して見てみるとよい。(=今回のものは緩みではないかもしれない)
今のギブスは振動が伝わらない(足がつかない)ものなので、1ヶ月以上使用すると、逆に健全な骨が弱ってくる可能性がある
自力で骨再生できる可能性は60%



どちらの先生も共通しておっしゃることは、
『今やれることはない。いい方向に転がるよう、安静を保つだけ』
『ここ1ヶ月がヤマ』
ということ。


B先生は、現在別の先生にかかっていることを伝えていたので、決してA先生のやりかたがおかしい、というようなことはおっしゃいませんでした。
上手に言葉を選びながら(こちらの不安をあおるようなことは言わず)、かつ、わかりやすく説明してくださったB先生。
名医といわれる所以を少し垣間見た感じがしました。

今日、B先生に見ていただいたことで、この子の健全な骨自体もどちらかというと、たわみの少ない(=折れやすい)骨のようだ(骨が弱いという意味ではありません)、ということがわかりました。
ジャンプしたり飛び降りたりするのは、かなり骨に負荷がかかるらしく、その衝撃に耐えようと、骨細胞自身が骨を強くしていくのだそうです。
一見、骨が強くなるのはいいことのように思えますが、撓尺骨などは、しなやかにたわむことで、そのいろいろな動きに対応できるようなのですが、骨が強くなるとたわみきれずに、折れてしまうのだそうです。
骨折前の、ソファやベッドからの飛び降り、ジャンプで相当な負荷をかけさせていたんだ…と今さらながらに飼い主の意識の低さ・至らなさに反省しきりです



走ることが好きなわさびですが、長い目で見てじっくり骨形成しなければならないこと、また、次のステップが明確にわかったことは大きな収穫だったと思います。


前回とちがい、かなり長引きそうな気配です。
正念場はまだまだ続きます。