人・企業・地域を元気に!いでっちの奮戦記

イデアパートナーズ㈱の井手修身(おさむ)の地域再生、観光地活性化に関する人・企業・地域の様々なエピソードを紹介する日記。

別府温泉地の再生へ

2008年02月03日 | Weblog
別府では春と秋の一定期間内、“ゲンキでキレイ、楽しい”を
テーマに、約100のプログラムを体験できるイベント

別府八湯温泉泊覧会(=オンパク) が開催されています。

この期間内、オンパクには数千人近い住民や観光客が参加するとか。
https://www.onpaku.jp/com/

これを再生の切札として、別府が「保養滞在型温泉地」になることを
目指しているのが、NPO法人ハットウ・オンパクの代表鶴田浩一郎さんと
野上泰生さん。
 ↓左が野上さん、 右が鶴田さん


団体客対応の箱型旅館が多い別府は、今流行りの個人客が
情緒的な町並みを楽しめる温泉地に押されており、その
イメージや楽しみ方を変化させることはなかなか難しいですね。

そこで2人は、別府が本来育んできた温泉文化の資源を編集・加工し、
多彩な「体験プログラム」として提供するしくみを作りました。

例えば「流しのコンビと巡る夜の路地裏散歩」
   「温泉を利用した水中エクササイズ教室」
   「地獄蒸しで作る豚まん&和菓子作り」 
            等々、興味をそそりますねー。

 ↓路地裏散策の舞台、竹瓦温泉には砂風呂がありますよ。


このオンパクを通じて、
①新しいサービス産業が生まれること、
②住民が参加して健康で前向きな暮らしができること、
③旅行者が体験や交流の機会を得て別府のファンになり、
 リピート化や長期滞在化を実現する事を目指しています。

現在5,000人のコアな会員がいるオンパクの参加者ですが、
別府の宿泊者数400万人から見ると少なく、直接的に
宿泊客増に寄与しているとは言えません。

しかし、そこだけを目指している訳ではない。
オンパクは、流行に敏感になり新しい体験プログラムで
新規顧客を獲得し続け、結果、地場の事業者が育っていく
「人材と情報が集積する場」になっています。

これが今の地域再生に必要なモデルでしょうね。

別府温泉再生に期待したいですね。