5月1日の読売新聞に
「鉄道の赤字路線経営努力だけで維持できるか」という社説[→]が
掲載されていました。
現在発売中の雑誌『鉄道ジャーナル』[→]の2022年6月号には
「輸送密度の非情」という特集が組まれていました。
どこへ行くにもクルマという人が多い北関東では、
下館駅(茨城県筑西市)から出ている真岡鐵道や関鉄常総線で1両編
成の列車が運転されています。
1両に20人程度が乗っていて1時間毎の運転ならば日中の利用者数
は3百数十人になります。
定期券で朝夕に通勤・通学する人の割合は3分の2なので
1日の利用者数は百数人~千百数人といったところです。
だから輸送密度が三桁なのは驚くようなことではありません。
まぁ、JRはコストが高いので4千人位いないと赤字になってしまう
ということです。
県道は税金で整備・維持されるので鉄道にも税金を投入すれば
騒ぐような問題にはなりません。
地元の県立高校ではなく県外の私立高校に鉄道で通学している人が
列車の中でおしゃべりをしていたり・勉強していたり・スマホをいじ
っていたり・寝ている姿が見られます。
クルマの運転中はそうはいきません(高校生に負けています)。
高校を出た若者が県外に進学・就職するという潮流があるので
地方は人口も子どもを産める人も減り(社会減・自然減)
首都圏では人口が増えます(社会増)。
▲「浦和駅東口」(埼玉県さいたま市)
新型コロナウイルスの流行により2020年・2021年には外出が抑制
されてきましたが、2022年の春には首都圏の駅に人の流れが出
来ていました。
▲「なかまち商店街」(浦和駅西)
どこへ行くにもクルマという人ばかりではない地域では
医療機関を受診する時にクルマを運転して行かなくても済みそう
です。
いつでもどこでも行けるクルマなら
駅前を通ったり駅近くに住む必要はありませんが
現実には首都圏のつくばエクスプレス(鉄道)沿線の千葉県流山市
が人気の居住地になっています。
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