『 あけまして おめでとう ございます 』 この年末年始の休みに情報センター出版局発行の本 「アマゾン・ドット・コムの光と影」を読みました。 ・・・・・ 情報センター出版局発行の本「アマゾン・ドット・コムの光と影」 ↓ [→] 宝島社新書「ワーキングプア」[→] ↓ 雑誌スパ!2007年1月2・9日合併号内の記事 「気がつけば[貧困]のリアル」[→] ・・・・・ と読んでいけば低賃金労働が広まっていてそれによって社会問題が 起こりつつあるのが分かります。 この年末年始の休みにはテレビ東京で 「ベルーナ新春ワイド時代劇 忠臣蔵瑤泉院の陰謀」[→]が放送さ れています(CMで最初に出て来た商品のSKUは307805?)。 アマゾン・ドット・コムの光と影を読んで、アマゾンの物流セン ター[→]とわたしが時々仕事に行くベルーナの流通センターは共通 する部分が多いと思いました。 通販…ペリカン…カゲ(それは違うか) アマゾン・ドット・コムの光と影を読めばわたしの仕事ぶりが推し 量れるのでこのブログでは書く必要がないくらいです。 具体的にどんな本なのか少し引用してみます。 ・・・・・ 「…アマゾン社員を頂点にいただく“カースト制度”があった。ト ップのアマゾン社員の次には、センター運営を請け負う日本通運 の社員がきて、その下にはアルバイト。…」(P5より) 「…アルバイトの率となると9割を超えるという徹底ぶりなのだ。 アルバイトを使う最大の理由は、賃金の安さにある。時給900円 なら、1日8時間で月25日働いても、手取りは15万円程度。それ を1年間続けても、200万円に届かない。…」(P80より) 「…最近、このセンターみたいに2カ月ごとの契約が増えてきた。 2カ月なら雇う方は、健康保険や厚生年金の負担をしなくていい からなんだ。…」(P105より) 「…言葉を交わす前から、島崎さんのことは目に留まっていた。昼 休みになると休憩室で、プラスティック容器から麦茶のような液 体を注ぎながら、カップラーメンと食パンをパクついていたから だ。しかも、毎日同じ組み合わせ。よほどのカップラーメン好き か、金に困っているかのどちらかだろうと思った。…」(P110より) ・・・・・ ベルーナの流通センターは“カースト”と呼べるほど階級が歴然 としているわけではありません。それでも価値観やライフスタイル にかなりの差があるので同じ話題で話が通じるかすら心配です。 それは仕事中よりも昼食時に顕著に現れます。 昼休みになると、食堂を兼ねた休憩室で食べる人・事務所で食べる 人・駐車場のクルマで食べる人 と見えない壁があるかのように分 かれます(屋外で食べる人や食べに行く人もいます)。食べるもの も仕出し弁当・手作り弁当・コンビニ弁当 と暗黙の了解があるか のように分かれます。 ベルーナの某事務所にはデスクワークをする机とは別に8人くらい が集まれる「お弁当机?」があります。そこで自分で作ったお弁当 を食べるのがベルーナの女性社員です。ベルーナの正社員であって も男性はそこから離れたデスクワークをする机で食べています。 わたしはというと島崎さんのようにカップラーメンとパンを食べて そのあとはベルーナのパレットの上で寝るというのが日課でしたが 、お湯の環境が変わってしまったので、最近は出勤途中にセブンイ レブンで買った冷たくなった弁当を食べています。 …さば御飯・ミニスパイシージャンバラヤ・鮭炊き込みごはん弁当・ ミニかに炒飯・ミニ洋食ランチ・ミニ親子重・ ミニ海老ピラフ・ミニ海老天重・ミニ鶏五目丼・ ねぎ塩豚カルビ弁当・おにぎり&いなりセット・ミニ柔らかロースカツ重・ 鶏そぼろ弁当・ごぼう… 電子レンジは請負社員にとって遠い存在のようです。 ▲ 左から 「流通センター内で請負社員からいただいたお菓子」 「中国からの輸入品が入った40フィート海上コンテナの封印」 「流通センターについて書いているホームページより」 アウトソーシング・非正社員の活用が躍進の一因になってい るのは何もアマゾンやベルーナだけではありません。 業績を伸ばしている企業の多くでそうしています。 消費者の低価格志向にコストの削減で対応したに過ぎません。 (このホームページではより詳細に指摘されています[→]) ただ「アマゾン・ドット・コムの光と影」・「ワーキングプア」・ 「気がつけば[貧困]のリアル」と読み進めていくと、 安くてありがたいと思っている人の 影で会社が健康保険料を払わず従業員が健康保険料を払えない状態 になっていたり、 陰で家賃の滞納が起こっているということを想像させられます。