9月15日 (土) 市川交響吹奏楽団市川市文化会館 大ホール
リムスキーコルサコフ 「貴族たちの行列」 歌劇ムラダより ラフマニノフ 「ピアノ協奏曲第2番」 チャイコフスキー 「交響曲第5番」
今日は吹奏楽のコンサートに行ってきました。
吹奏楽というと、どうしてもブラスバンドのイメージがあって、調子の良い応援歌や勇ましい行進曲などが思い浮かびます。
今日は私のその狭い考えが一変するような演奏を聴いて来ました。
リムスキーコルサコフの「貴族たちの行列」は私は初めて聴く曲でしたが、明るく華やかなキラキラした素敵な曲でした。
随所で奏でられるトランペットのファンファーレが何とも美しく、うっとりと聴き入りました。
ラフマニノフとチャイコフスキーはもうおなじみの曲ですが、これを吹奏楽で、弦楽なしで演奏するのですから、興味深々です。
ピアノ協奏曲は管合奏とピアノでうまく溶け合うのかなと心配でしたが、何とも素晴らしく全然違和感がありませんでした。
金管がフォルテで演奏すると、ピアノの音が消されてしまう場面もありましたが、不自然ではなかったです。
ピアノは小原由起子さんという方のソロでしたが、力強い演奏で感動しました。
チャイコフスキーは弦楽の流れるようなメロディーをクラリネットやフルートで演奏していて、最初は明らかに違うなと言う感じでしたが、これはこれでなかなか良くて、最後には木管合奏の響きが弦楽の響きに聴こえてくるほどでした。
第2楽章のホルンのソロはなんとも柔らかい音質で、その美しいメロディーをクラリネット、オーボエとソロで受け継ぎ、広がって行くところはとても心地良いものでした。
第3楽章の中間部で、木管の細かいスタッカートを金管のトランペットが超絶なタンギングで演奏したのは驚異的でした。
指揮者の佐藤宗男氏がトランペット出身のせいでしょうか、トランペットがとにかく良かったです。
音がとてもクリアで澄んでいて、的確にリズムをきざんだり、メロディーを奏でたりで、とても目立っていました。
木管の響きと金管の響きが溶け合ってまさに交響吹奏楽でした。
今日も充分楽しませてもらいました。 少々疲れましたが、生の音に触れるのは、なんともワクワクするものです。
hiroko