東日本大震災復興支援チャリティーコンサートとして、佐久間豊春氏率いる12人のチェリストたちの演奏会に行ってきました。
チェロが12台の演奏会に興味津々で、どんな演奏をきかせてくれるのかと楽しみにしていました。
コンサート幕開けの曲はブラームスの1番の終楽章の有名なメロディーでした。
12台のチェロで演奏されると、さすがにズシッと心に響く感じでしたが、そのメロディーの繰り返しでブラームス好きの私としては、少し物足りない感じがしました。
あくまでも、私個人の感想です。
次の曲の「フンク組曲」は私は初めて聴く曲でしたが、このグループのレパートリーの中心的存
在の曲だそうで、さすがと思える出来栄えでした。
少し宗教的雰囲気のある曲で、どこか石造りの大聖堂にでも迷い込んだような気分になりました。
ソプラノパートのチェロが繊細なメロディーを奏で、他のパートのチェロがそれに絡み素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれました。
全8曲の組曲でしたが、あまりの素晴らしさに途中で拍手が起こる場面もありました。
これで帰っても満足といった感じでした。
そのあと、「カッチーニのアベマリア」「アメージンクグレース」「スズキメドレー」と続き、小粋な「ジュ・トゥ・ブ」という曲や、編曲の素晴らしかった「イエスタデイ」「オペラ座の怪人」と楽しませていただきました。
東日本大震災の被災者を思いしっとりした「おくりびと」「見上げてごらん夜の星を」「風の名前を教えて」の演奏には思わず涙が出てしまいました。
そのあと「浜辺の歌」「ふるさと」をチェロ合奏の伴奏で歌ったのですが、どこの合唱団の人々が集まってきたのだと思えるほど、聴衆の歌声は大きく、素晴らしかったです。
最後に「世界にひとつだけの花」を演奏し演奏会は終わりになりました。
もちろん、たくさんの拍手に応えてアンコールがありました。
「アンパンマンのマーチ」、光の子幼稚園での演奏会だったせいでしょうか、小さい子もけっこう来ていました。
みんな手拍子で楽しみました。
それから、佐久間豊春氏のソロで、あの国連でカザルスが演奏して有名になった「とりのうた」を演奏しました。
アンコールではもったいない演奏でしたが、聴衆は魅入られたように静まり返っり聴きいっていました。
本当に素晴らしかったです。
うまく表現できません。
その余韻も覚めないうちに、アンコール3曲目で演奏されたのが「鉄腕アトムのテーマ」でした。
周知のことなのは私の世代のせいでしょうか。
私の隣りに座っていた小学生はアトムの曲もアニメも知りませんでした。
とにかく、とても楽しい演奏会でした。
チェリッシモ ブラビッシモ!のチェリッシモは佐久間豊春氏の造語だそうで、素晴らしいチェリストたちと言う意味だそうです。
ブラビッシモはブラボーの最上級だそうです。
まさに、チェリッシモ ブラビッシモ!でした。
hiroko