プログラム : ベートーベン 交響曲第1番 ブルックナー 交響曲第4番 「ロマンティック」
指揮:武藤英明
梅雨の中休みのような天気で暑くなりそう日ですが、一時間半かけて東京まで演奏会を聴きに行きました。八雲オーケストラというのは私の母校のOBオケで、聴きに来たのは三回目くらいです。 私が大学のオケで初めてヴァイオリンに触れた時、手取り足取りで教えてくれた先輩が今日コンサートミストレスをつとめていました。
ベートーベンの1番は出だしの音の響きがいかにもベートーベンという感じで、安心して聴いていられる素晴らしさでした。二階席正面の一番前で、同期の友達と一緒に聴きましたが、ベト1は学生の時演奏したことがあると友達に言われ、私は全く忘れていましたが、細部まで懐かしい気分になるのはそのためだったのかと合点がいきました。特に弦合奏はきれいにまとまっていて良かったです。
ブルックナーの4番は初めてでした。というよりブルックナーを聴くのが初めてで、どんな曲か演奏会に行く前にCDを買って二週間ばかり毎日聴いていました。CDを聴いても途中で眠くなったりしてなかなかどんな曲かよくわかりませんでした。今日、生の演奏を聴いて出だしのホルンからして素晴らしい響きで圧倒されました。CDではホルンしか聴こえないのですが、バックで弦がトレモロを弾いているのですよね。ブルックナーの曲は金管も木管もそして弦も全体で音を響かせ、パイプオルガンが響いているようなフレーズがあちこちに出てきます。それからダイナミックスが強烈ですごかったです。何小節もかけてクレッシェンドをするのです。MAXになった時指揮者は腕を上げてもっともっとと要求していました。2楽章の素敵なメロディーをヴィオラが演奏していて、他の弦楽器はピッチカートでした。 これもCDではわからないことでした。3楽章の弦と金管の掛け合いも面白く、もっとブルックナーを聴いてみたいという気分にさせてくれました。
和音の妙味やリズムの絡みなど細かいところや曲の良さなどは私にはまだまだわかりませんが、ブルックナーって難しいと毛嫌いせずに聴いてみようかなという思いを今日の演奏会はいだかせてくれました。演奏会終了後、懐かしい先輩方にもお会いでき楽しい1日でした。こすもすのKenMさんにも会いました。彼は私と同じ学校の先輩ですから。
hiroko
このオーケストラは現役の学生オケではなくOBのオーケストラ、チェコ在住の武藤英明氏が毎年この時期に来日しての指揮が16年の長きにわたって続いています。私も半世紀近く前にベートーベンの1番をここの学生オケでやったので懐かしい。長大(70分)なブルックナーは80人位の編成の内で弦は50名で、管には大型の金管楽器がずらりでした。2017年は運命とラフマニノフの2番のピアノコンチェルトです。 KenM