高齢者の「外出難民」を防ぐために公共交通の充実を

2019-09-21 05:15:28 | 日記

高齢者の「通院難民」・「買い物難民」を防ぐために

   「市民の会」を立ち上げる

 

 車の4運転免許歴35年、79歳にしてその免許を返納した。

 20代当時、自動車免許学校も市内には3か所しかなかった。それでも周囲の皆さんは通い始めた。そして資格は取れたとしても、すぐには車の購入に至らなかったのも当時の社会情勢にあった。つまり、自分の収入から見て車は「高嶺の花」であったのが実情である。

 その私も心は動いたが「公害をまき散らして走る運転には抵抗がある」という「我慢の理屈」をつけて、終業後免許学校の車が職場の前に着くのを見送っていた。しかし、重い腰を上げたのが日々の広告である。「40歳以上・普通免許あり」の募集内容を見てのことであった。そして免許を持ったのが45歳である。よって免許歴は35年である。

 高齢者の運転事故が「重大事故」となっている。若者であれば、最悪でも「物損で済むものが、高齢者となると『ブレーキとアクセルの踏み違い』により重大事故に結び付いている」報じられている。そんなこともあって免許返納者も増加しつつあり、自治体がその促進を促す意味で「返納交付金」などいろいろな政策がとられている。

 今般報告をしたいことは、免許証を返納した者も含めた「老々世帯」の私たちのことである。車を持っていた子どもたちも家を出る。残された高齢者の外出は「公共のバス路線」を利用するか、または緊急の時には「タクシー」の利用となる。

 しかし、頼る公共のバスもその利用するにあたっての苦痛がある。それは「自宅からバス停までの距離」と「バス停での待ち時間」である。バス会社のお断りのメッセージにもあるが「辛抱の待ち時間は15分」であろう。しかし、これを超えることが多い。「厳寒の冬」・「灼熱の夏」は外出をためらう。しかし、通院、買い物にはどうしても欠かせないのがバス利用である。これは地方に行けば行くほど不便なものとなっている。

 私たちのグループは、「高齢者の足を確保する公共バスの充実」をというタイトルで「市民の会」を立ち上げ、この間、市との交渉をしてきた。そしてその開催の度に「ニュース」を発行している。

 今年の夏も暑かった。しかし、通院のための外出は欠かせない。自宅から歩いて18分、それものぼり坂である。バス停に着くもいつもの通り到着時間になってもバスの姿は見えない。そこに一人の70代であろう女性がいた。若い方には声をかけることをためらう。それは大変なことになるからである。嫌な時代になったものだ。そして語り掛けた話題は「市民の会」のこと、そしてニュースにあった他県の報告であった。その一つに神奈川県大和市の事例である。それは「路線バスに、バスの現在位置が把握できるGPS(位置表示装置)を搭載している。そこであらかじめ、スマホや携帯電話でバスの到着時刻を予測することができる」ということを報告した。さらに、福島市では75歳以上の高齢者のバス利用は無料であること。免許返納時に発行される「運転経歴証明」でバス・タクシーの利用金額が半額になる(熊本市)などにも触れた。

 ようやくバスが到着、そこで会話は閉じたが、降りしなに、前にいたその女性が「参考になりました。ぜひ頑張ってください。お願いいたします」の一声を私にくれた。嬉しい、そして元気が出た通院途中の出来事であった。

 後日、知ったことであるかが「ラーメンの幸楽苑」は「運転経歴証明」をレジで示すと、50円の割引になるというユニークなサービスがあることを報告しておきたい。

 追伸であるが、長期にわたる「燃やしてはならない・消せない火を・私たちは燃やしてしまった」の報告はひとまず終了いたします。ありがとうございました。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿