気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶事の鯛が焼き上がりました

2018-04-20 10:33:27 | 日記
今日から二日間茶事、朝5時過ぎには目が覚めましたが、
うとうとと・・・蹲踞を洗うのを忘れており遅くに・・・
でも6時には床を離れ、朝の春いえ初夏?の陽射しを浴び、
外回りの掃除から、そして庭の水撒きにと
  
9時には台所方の方達が来てくださいました。
そして早速、取り掛かりました。
 
さあ席入りまであと一時間、深呼吸
忘れたことがないでしょう。メモを再確認!!!

あっ、鯛が焼き上がりましたよとお声掛け

明日の桜鯛に昆布茶を

2018-04-19 20:14:26 | 日記
もう明日が茶事、今朝は30数年来の茶友と待ち合わせをして
懐石膳の買い出しに、そして自宅に戻り下ごしらえの予定に、
車で出る間際”助っ人を連れて行くよ”と連絡が・・・、
その方は料理教室をされていたのですが、今は休養中、
今日と、明日の茶事に台所方としても来て頂けると、
どんなに嬉しいかったことでしょう。
午後二時に24.7℃と、もう一息で夏日を迎え、霞む奈良若草山
 14時
台所も火も入り暑くなるも、三人揃えば賑やかな中、


教えて頂いた一つのコツ、「焼鯛」の前日の『鯛の下ごしらえ』
お正月にも使えますよとのこと。
この季節ですので桜鯛になりました。鱗を取り

片身の真ん中に包丁を入れ、六人分を、最後は小さいので
大きめにして三等分の目安を考え、包丁を入れます。 

次に骨に沿って包丁を斜めに射し入れ、同様に次も・・・

さらに裏返し、同じことを・・・、
出来上がれば、良くキッチンペーパーで水分をとります。

そして次、なんと昆布茶を均等にふりかけて一晩冷蔵庫で

あとは次の日に焼くだけです。
私は今年のお正月は、塩麹をしていたのですが・・・
楽しみになりますね。

浮島は菜の花それとも臘月

2018-04-18 16:48:08 | 主菓子とお干菓子
昨日からの雨も朝には小雨に、昼には太陽も恥ずかしそうに
顔を出し黄砂も雨で落ちたのか、雑木林の若葉がキラキラと
輝きはじめ、夕方には若草山も・・・『山笑う』に。
 12時 16時

庭の白ツツジにも少しですが今年も紅一点の花が・・・


昨日はある茶道サークルの今年度一回目の稽古日、白一点
男性も含め、7名様がお出でになりました。新年度ですので
新しい方もおられ、まずはご挨拶からそして袱紗捌きのお稽古
こちらも身が引き締まります。
引き続き「入れ子点」の点前を・・・。以前からのご要望で、
正座などの立居振舞が難しくなられる方もおられ、最もなこと
今後のことも考えお道具を揃えられての今回の稽古に。

この「入れ子点」、私も奈良の先生から教えて頂いた大切なこと、
”水指が塗蓋の場合、腰の帛紗を取って草にさばき、水指の
 蓋の上に荘り残す。”
     (裏千家茶道 点前13 小習事五 淡交社 P72より)
心を残す』という意味、
強調して伝えましたので、解かって頂けたでしょう。

菓子はこの稽古用にと作った浮島、
日曜日の自宅稽古にもお出ししすると、皆様それぞれ名を・・
その中から、『菜の花』が良いのではと
旦那様が神戸の方、菜の花といえば思い出おこされる句は
『菜の花や月は東に日は西に』と
摩耶を訪れた与謝蕪村が詠んだ有名な句を思い浮かべますが、
菜の花や摩耶を下れば日の暮るる
同じ摩耶での春の夕暮が思い起こされますね。            
   

昨日の茶道サークルで掛けた軸は『弄花香満衣

唐の詩人干良史(うりょうし)の『春山夜月』の詩
前文は『掬水月在手』、軸に月も描かれており
この季節の『夕ざりの茶事』にぴったり
そうであれば、この菓子を『臘月』と銘できるのでは?。
同じ与謝蕪村、
『指貫を 足で脱ぐ夜や 朧月』
けだるい幻想的な美しい春の夜を詠まれておりますが・・・

私には高浜虚子の次の句が・・・            
くもりたる 古鏡の如し 朧月』 
これからの季節、夜の月を眺めてみましょうか。          

咲きしアマドコロ(甘野老)で想い出す

2018-04-17 08:22:00 | 季節の花々
昨日同様黄砂が到来、若草山、春日奥山そして高円山は今朝も
ぼっとしか見えず、雲空で昼過ぎにはまた雨に・・・
 
玄関先の鳴子百合、いえ茎が角張った「アマドコロ(甘野老)
芽を出したかと思うと蕾がでて咲きだし、それで想い出します。
4/6 4/8 4/17
悲しいこと、去年の熊本地震でもでた泥棒様
ちょうど一年前の昨日が本震、阿蘇では若い命も・・・合掌
『追憶す目頭濡らすアマドコロ』
            愚句

「弄花香満衣」の軸を

2018-04-16 16:47:52 | しつらえ
新年度になり息子三家族は何かと忙しく、ゴールデンウィーク
まで我が家に揃うことが出来ず、反対に近くに住む長男家での
長男誕生会に昨晩はお招きをうけ、ケーキの材料を持ち伺うと、
四年生になった孫娘がパパの39歳を祝い、生クリームを泡立て
苺、焼きリンゴを、ところが”何か色気がない”と言いだし、
さては何のこと、彩が足りないらしく、変なボキャブラリーに
大人は大笑い。どこで覚えたのでしょうか?
苺は一部をかわいいハート形に切り、キウイフルーツと
グラノーラも加えてトッピングして完成です。

本当に美味しかったのですが・・・、
造り方を口も出さず、手は少しだけで見守っておりますと
生クリーム、手際よく泡立てており楽しかったのか泡立て過ぎ
堅くなったのを上手く隠すように生クリームを塗るも・・・
パパにも見られてもめげず、続けるようになりました。
また苺を手で細かく千切ったりする大胆さでその手際の早さに、
兄が見てあきれかえるほどで、気を付けないと「zatu」と。
これから成長の階段を一つ一つ登って下さいね。
一つ言うなれば『大胆にして細心であれ

お点前にも通じる言葉になりませんか。

そして昨日の自宅稽古は雨をおしてお出でに、前日同様、
向切での稽古になり、い草の上敷きを一畳分から三畳分に
敷き増しすると縁の分が入りぴったりに
そして三人様で、続き薄茶のお稽古を。

雨で暗くなり、軸は夜桜が描かれた『弄花香満衣』、
        大徳寺派 極楽寺 西垣大道師筆

充実・茶掛けの禅語辞典(淡交社)によれば、*一部抜粋改変
”全唐詩『掬水月在手 弄花香満衣』に拠り、『虚堂録』にも
 唐の詩人干良史(うりょうし)の『春山夜月』の詩より
 春の夜の優雅さを詠まれています。
 「水を掬(きく)すれば月手(つきて)に在り、
       花を弄(ろう)すれば香衣(かえ)に満つ」
 (水を両手ですくえばその手の中に月が入り
      野の花を手にとればその香りが衣服全体に移る)
 対立の観念を捨て去ったところに生まれる、
 主客一体、自他不二、物我一如の境地を表す。”と

弄(もてあそ)んでいる自分と花とが一つになって体いっぱいに
芳香を放つということから、真理が満ちているという意味になり
それから悪所に入れば悪に染まるが、善き師や善き友と交われば
善い影響を受けるという意味にも解され、さらには 
精進努力を積み重ねれば、自ずからその妙を会得する

良い言葉で、日々精進あるのみですね。

向切の点前畳を上敷きを敷き

2018-04-15 15:05:05 | お稽古
今朝大雨警報解除前の午前5時には18℃にもなっていたらしく、
寝苦しく屋根を叩く雨音で目覚めるも、そのままうとうとと、
春の嵐は過ぎ去りましたが、雨はまだまだ止みません。
私の春の嵐は、今週末の茶事二日間、恩師を招いての茶事と
社中の稽古茶事、本番を控え最後の稽古と雨の中お出でに。
・・・後日記すことに・・・


昨日は朝から良いお天気でしたので、朝の自宅稽古がなくなり、
午後のお稽古だけになりましたので、茶事の草履などを陰干しし
お道具等も出すことが出来ました。奈良の最高気温が24℃まで
上がる中、着物を召し午後の稽古にこられました。
向切本勝手にて続き薄茶、点前畳の客付に炉を切りますので、
点前畳をい草の上敷きを用いて三畳のしつらえに。


また茶事で使う釜が届きましたので、念のために炉に掛けてと、
これで釜が使え一安心。(*写真と違っております)


お花は頼りの椿が暖かさのためか一斉に咲き切ったようで、
黒ロウバイ、紅花常盤金縷梅(トキワマンサク)と宝鐸草とで
活けると、バランスが・・・
もう一度庭へ、見出した源氏車椿、春風椿の蕾と宝鐸草とで。
やはり椿は茶花として素晴らしく、名残惜しいものですね。

残った黒ロウバイと紅花常盤金縷梅は玄関に、ちょこんと


今後は上のお稽古を目指していただけますので、打ち合わせ。
私も日々精進しなくてはなりません。

桜の花びらとスミレ

2018-04-14 16:55:55 | 季節の花々
今日は朝から道具出しを、一週間いえ、茶事が終わった後も
もう一週間の合計二週間は散らかりますが、辛抱しなくては。
(写真は恥ずかしいので・・・)
昼過ぎから自宅稽古に、玄関もすこし模様替え、
原田要さんの『やまとのかたち』を
 

そうでしたね。今日は二年前熊本地震の前震の日、人手不足で
自宅再建が進まず、まだ3.8万人も仮設生活を強いられておられ
心が痛みます。
でも追悼式典で遺族代表の松野良子さんの力強い最後の言葉、
”私たちが前を向いて歩いていこうとしていること、若い世代の
活力が将来の熊本を創造する希望になっていることを報告する”
と宣言にも聞こえ、さすが「火の国の女」ですね。
「肥後もっこす」は”根は吐かず耐える”との意味も持ち、
力を合わせて頑張ってください。

耐えると言えば、歩道際の隙間から咲いた『ヒメスミレ・姫菫』
桜の花びらと一緒でこんな光景から
『健気なり散りし桜花(おうか)よスミレ咲く』
『花びらを身にまとい咲く菫かな』  愚句


スミレは別名で、菫草、花菫、紫花地丁、相撲取草、相撲花、
一夜草、一葉草、ふたば草、壺すみれ、姫すみれ等と呼ばれ、
先日の散歩のおりに見つけたスミレの群落
 
『山路来て何やらゆかしすみれ草』
     芭蕉 「のざらし紀行」

先に進み、ふと目にとまった一株の白い菫、帰り調べると、
 
ツボスミレ・壺菫』または『ニョイスミレ・如意菫』と。
晩春に咲き最後のスミレとも言われ、1センチほどの小さな
白い花で、壷型をした唇弁の中心部に紅紫色の筋模様が
あるのが特徴とされ、先の名前の「坪」は庭の意味、これを
牧野富太郎は「不純でまぎらわしい」として命名し直し、
長く伸びてカーブする花茎を僧侶がもつ如意棒にたとえ
「如意」としたそうです。

できれば如意棒を伸縮自在、思いどおりにあやつり、
熊本等の被災地を速やかに再建してほしいものです。
昔はお国がお金を出す如意棒替わりでしたが、
”金は有れど人材が不足”どうしましょう。

啄木忌、ふるさとの山は

2018-04-13 11:31:36 | 日記
ふるさとの山に向ひて言ふことなし
  ふるさとの山はありがたきかな

        歌集『一握の砂』の第二章「煙」より
今日は歌人・石川啄木の1912年の忌日、27歳、肺結核で亡る。
啄木が故郷岩手県渋民村から眺めたとされる山は、母なる山
「姫神山」と一握の砂に七首詠まれた父なる山「岩手山」です。
この歌はどちらの山を・・・

私の故郷、富山の山と言えば、剣・立山・薬師岳が有名で、
剣 立山 薬師
多くの小学生が学校から登る山は『立山』故郷の山ですね。
その立山へ通じる立山有料道路の除雪がほぼ終わり、10日の
部分開通に引き続き、最速となる15日には立山黒部アルペン
ルートが全面開通します。雪の大谷も例年並みで18mほどと

今の棲みかが故郷になる子供たちには、若草山から春日奥山
になるのでしょうか。古くは万葉人、安倍仲麿は
『天の原 ふりさけ見れば 春日なる
       三笠の山に 出でし月かも』
この歌に詠まれた『御蓋山』平城京の人々にとり故郷の山
 

そしてその麓にある『春日大社』、社紋が「下り藤」そして
有名な『砂ずりの藤』ゴールデンウィークが見頃のはずが、
万葉植物園のHPでは
”今年の藤の花、桜同様に10日ほど早まっているようで
 4月15日頃から月末までが藤の見ごろになると予想!!。
 多分5月に入っての連休には藤が無いと状態に”と

どおりで、昨日の散策のおり、ある畑の藤棚では、もう開花。


啄木の短歌をもう一首
かめにさす 藤の花ぶさ みじかければ
       たたみの上に とどかざりけり


今の私は一週間後の茶事で頭がいっぱい、
畳の上にはお道具が・・・
これからもっと増えるのでしょう。
ぼかしています

さくらの花びらで春を惜しむ

2018-04-12 17:43:17 | 散策
相方の風邪をもらったようで、腰湯をして休みましたが・・・
咳で目覚ましました。嗽をして戻り遠慮がちにラジヲを点けると
NHKラジオ深夜便、石澤典夫アナウンサーの声から、
今日の誕生日の花は『シャガ』で花言葉は「私を認めて 反抗
と聞こえ、時間はまだ五時前、
薄明るくなる中もう一度眠りに。でも点けられたTVに起こされ、
”一週間も病んでいたのに、うつして元気そうね”と相方への
嫌味も口から出かかったのですが、ぐっと飲み込みました。
でも腰湯が効いて咳も少なくなり、具合が良くなったようで、
暖かく良い天気との予報で、散歩に出かけることに。
ところが雲の多い一日で、春はあけぼの?PM2.5なのでしょう、
遠くにぼっとした若草山を眺めながら近場の桜でもと。

北側の遊歩道、擁壁の前の花壇に藪茗荷とシャガの群生があった
はず、ところが藪茗荷はもう芽が出ている頃なのに無残にも。
ところが擁壁との隙間に『シャガ・著莪』の花が見られ、
今日の誕生日の花だったことも想い出しました。
 

本命の桜、遊歩道から眺めると左手前のソメイヨシノは葉桜に、
でも遅咲きの桜、枝垂桜や八重桜がまだまだ見れますね。
  

葉桜で実も出来た一本のソメイヨシノ、名残の花が咲き、
向こうに八重桜とのコラボレーションが・・・
  

さらに遊歩道を歩くと、昨日の嵐の名残の風が時おり吹き、
花びらが舞い散り、何ともいい気分に。

昨日の嵐のため、地面には花屑、横の川の花筏に目が、
面白いことに、なんと柵に雲の糸に絡まった花びらにも
  
『蜘蛛の糸さくらの花のプレゼント』 
              愚句
惜しみながら桜の春が過ぎていきますね。

過ぎるというと、いろいろありましたが、あと十日ほどで、
40回目の結婚記念日に。
うつされた風邪の代わりに、プレゼントでも・・・。

満天星躑躅を火袋から見通す?

2018-04-11 15:18:51 | 日記
暖かな朝で最低気温が二桁の11℃、でも室内よりも吹く風の
温かく、昼前にはかなりな強風が吹きました。夕方には
雨が本降りになるのでしょうか?。

今庭では、満天星躑躅(ドウダンツツジ)が若葉とともに
長い柄をもつ壺型の白い花がぶら下がってきました。
4/6
いつせいに咲き満天星の千の花
          鷹羽狩行
4/10
灯台躑躅とも書かれ、ドウダンとは灯台の意味で転化したもの。
分枝する形が古い燭台(結び灯台)の脚部に似ていたことから。

織部灯籠の四角形の火袋から覗く満天星躑躅の小さな花が・・・
『いつせいに満天星のまめランプ点き』
               愚句
 

長かった「もりかけ」問題も、あちこちで火花が・・・

全政治家・お役人様、そしてマスコミ・ジャーナリストの皆様
国民を導き、先を見通す灯台になっていただきたいもの。
国民はよーく見ていますよ・・・。   

こんな思いをさせる今日でしたが・・・、つい目先のことに
十日後に迫った茶事の道具立てを決めなくては・・・。