気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

第5回珠光茶会で三木町棚or江岑棚に

2018-02-07 17:41:45 | お茶会・お茶事
今日もまだ北陸では豪雪のため車が10キロ以上も停滞しており、
五六豪雪以来37年ぶりとの報道があり、次男を富山の病院で
出産した年、降り積もる雪をベッドから眺めていただけでしたが
実は昭和51年の年末に奈良へ引っ越しの途中、同じ8号線敦賀
手前の峠越えの山中で3日3晩閉じ込められた経験があります。
地元の方々にお握りやお茶そしてトイレ等お世話になりました。
今回もそのような報道も聞き及びますが、有難いことです。
また救援中の関係者及び自衛隊の皆さまもご苦労様ですね。

北陸は雪だと奈良は晴れ渡る通り、日中でも3℃台の厳しい寒さ、
昨日から奈良で冬の恒例行事、第5回『珠光茶会』が開催中で、
今朝9時から奈良国立博物館内の「八窓庵」のお茶席、そして
春日大社・桂昌殿での薄茶に続き感謝共生の舘での点心を済ませ
巡回バスで大安寺・客殿の濃茶へと行ってまいりました。

今日は初午ですから、春日大社の薄茶席
待合は「梅に鶯」吉村孝敬筆、さあ本席へと
軸は『紅爐上一点雪』鵬雲斎大宗匠筆、つぼつぼ竹平棗(正玄造)
馬香合(市川銕琅)、白孤茶杓(淡々斎作)、水指朝鮮唐津?
赤:馬上盃(八代目吉向十三造)蓋置は三鳥居に。
棚は珠光茶会は宗派の垣根を越えて催す意味から、表千家では
四代江岑好みで「江岑(こうしん)棚」と呼ばれる棚で、
裏千家では和歌山の三木町から由来する「三木町棚」といい、
特徴は、杉の天板と地板、柱はヒノキを四本、そして薄茶器や
花入袋を入れるため、樅を使った引き出しがあり、引き手は
竹でつくられています。

菓子は「稲穂」と名付け、初午の五穀豊穣を祈られていますね。
 

そして点心席では、六角二段弁当(吉座傳右衛門
奈良の地物野菜をふんだんに使われており、
上段は卵焼き、味間芋田楽、宇陀金牛蒡、稲穂付筍旨煮、
   金時芋甘煮、茂呂子南蛮漬、菜の花つみれ、市松絹田巻
   海老芋手まり、大和まな塩浸胡麻和え
下段は碓井ご飯、奈良漬
 

巡回バスに乗って、癌封じで有名な「大安寺」へ
第三回の珠光茶会の様子の冊子がありました。


武者小路千家・奈良官休会さんの濃茶席。
覚えている限りでは・・・
床の軸は「松無古今色」、脇に寿で長谷太郎画の大安寺図
花は白玉、太神楽、白梅を竹一重切「蓬莱」の花入れに
香合は宗入 赤四方
菓子は「福寿草」千寿庵吉宗さん
素晴らしいお道具立てに見とれて・・・忘れてしまいますね。

お茶の楽しさが味わえる「珠光茶会」もう少し時間があれば
春日大社の国宝展、あの最古の名刀が見られたかも?そして
奈良国立博物館で開催中の「薬師寺の名画」展や
「お水取り」展もこのチケットで見られたのですが・・・。