気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

木白・杜園の作品が県立奈良美術館で

2018-02-05 13:11:21 | 美術館・博物館
今朝の奈良の最低気温は-0.9℃と冷え込みもさほどでは・・・
ところが日差しもあるのですが、気温が上りませんね。
今日5日から12日まで「札幌雪まつり」が始まり、
HTB広場では、薬師寺の大講堂が雪像として登場も。
大寒波の中の開催ですが、雪国ですから大丈夫でしょうね。


昨日のお稽古終わりに、赤膚焼の奥田木白見たさに立ち寄った

県立奈良美術館、3月25日(日曜日)まで開催中の
伝統工芸企画展 赤膚焼‣奈良一刀彫‣奈良漆器 悠久の美と技

奈良の伝統工芸品中、赤膚焼、一刀彫と漆器の3分野にしぼり
総数181点で「これまで」と「現在」の競演が見られますよ。
1.赤膚焼 茶道に育まれた「やきものの八宗兼学
1.1赤膚焼のあゆみ
 18.赤膚焼 唐草彫文様耳付香炉 錦恵山窯 1820年 弘仁寺
唐草彫文様耳付香炉

1.2名工・奥田木白(10点)
 20.赤膚焼 蝉飾付唐辛子形花器 19世紀 依水園 
蝉飾付唐辛子形花器

 21.赤膚焼 大和絵酒瓶 19世紀 大和文化財保存会
大和絵酒瓶

 22.赤膚焼 暦手茶碗 19世紀 近鉄G
暦手茶碗

1.3近代の匠
 29.赤膚焼 興福寺湯釜風炉 山口戸方 明治~大正
 41.赤膚焼 俵子雀香炉 二代 松田松柏 昭和  等
1.4赤膚焼の現在 
 52.赤膚焼 白檀八角箱写陶筥(瑞鳥文)四代 大塩昭山2006年

 54.赤膚焼 奈良絵水指 初代大塩玉泉 1960年 等

2.奈良一刀彫:神事人形から伝統工芸へ
2.1奈良一刀彫と春日若宮おん祭り
2.2岡野松壽から森川杜園(9点)へ
 82.融 森川杜園 1887年 依水園
   (写真はちらしに)
 83.福の神 森川杜園 1889年 個人蔵
福の神

2.3杜園の流れをくむ作家たち
  瀬谷桃源、木島良宗など
2.4彫刻界との交流~神箸東林・竹林履中斎・寺瀬三楽~
  市川鉄琅も
2.5奈良一刀彫の現在
 135.武者 荒木義人 1996年 個人蔵
  御縁のある先生の若かりし作品も
武者

3.奈良漆器:現在に伝える天平の精華
3.1奈良の漆、その伝統
  春日大社蔵の出品に
3.2古器旧物の模造と「奈良漆器」
 155.円明院型菓子器 堀部亘哉 大正~昭和 個人蔵
円明院型菓子器

 156.短冊筥 吉田包春 大正時代 個人蔵
短冊筥

 162.螺鈿平脱八稜飾箱 北村大通 1979年 奈良県立美術館
螺鈿平脱八稜飾箱

3.3奈良漆器の現在
 180.切貝漆匣「ゆたにたゆたに」山本哲 1999年 個人蔵 
切貝漆匣 

 176.玳瑁螺鈿花形盤 北村昭斎 2000年 奈良県立美術館
玳瑁(たいまい)螺鈿花形盤
 
各伝統工芸の歴史がよく判る展示で、頷けました。
特に奈良漆器の素晴らしさが再認識でき、赤膚焼や奈良一刀彫と
同様にもっと光を当てるべきですね。

帰り際、1階のレクチャールームで公開講座が開かれており、
『赤膚焼研究会』で報告者の中に辻井由紀子さんの名が、
木白に魅せられコレクションを始められた方で、
なら工藝館」で茶道具名品『奥田木白展』が開催中とのこと。
随時説明もしていただけるそうです。なお
明日から開催される『珠光茶会』にちなみ、木白のお道具
珠光青磁茶碗、色絵海老茶碗、白楽茶碗、立鶴茶碗、杉形茶碗で
特別茶会『木白茶会』を8日(木)になら工藝館で開かれます。